かなり重たい話でしたが、久しぶりに島本作品で胸を打たれました。
といっても感動したとかではなく、せつない気持ちの方です。
主人公・黒江の中学生から20歳までを描いています。
最初はさわやかな青春モノのようですが、途中からあやしげな雰囲気になっていき、集団強姦、カルト教団、自殺未遂といった衝撃的なものを交えながら、「トラウマ」をテーマに家族関係と人間関係について綴られていきます。
とにかく黒江は男に対して隙があり過ぎ
ま、男の人を魅了する何かがあるんでしょうが、普通の女子は山崎博にも、ひどいことしたあげく連絡を絶った賢治君にも、のこのこついていかないぞ
黒江が下巻で「傷つけるのも男、助けてくれるのも男」と言ってたが、同性に対して距離がある理由もちゃんと描かれていて、全ての謎をしっかりと最後までに解き明かしてるので、読み終わって納得がいきます。
彌生君は本当に気の毒です。
こんなにイイ人傷つけて、黒江はひどい!(黒江にしてみたら仕方がないことなんだけど)。
島本理生は男性を描くとき、すっごくいい人とどうしようもなくひどい男の二者に分かれますね。
借りてきた初日、夢中で上巻を読んで、久しぶりに深夜三時まで没頭しました。
この5日間で上下巻を2回読み返しました。
私自身、いろいろ考えるところがありました。
本にアンダーラインをひきたくなるくらい、素敵な表現もちりばめられていて、文庫本になったら買おうと思いました
本屋大賞ノミネート作品
「ペンギン・ハイウェイ」って何だろう?って思って読み始めたら、結構早い段階で意味がわかった。
ペンギンたちが海から陸にあがるときに決まってたどるルートのことをいうそうだ。
ストーリーでは
「住宅街に急にペンギンが現れる。」
「歯科医院のお姉さんがコーラの缶からペンギンを作り出す。」
など、謎がたくさん出てくる。
主人公の少年が小学生なのになんだか頭がいいやら、良すぎてなんだか鼻につく感じやら。
少年のお姉さんへの恋心や、小学生同士の可愛らしい恋・嫉妬などが、ほほえましく感じました。
私があまり馴染みのないファンタジックな作品だったので、読むのに時間がかかりました
ちょっと内容も複雑だしね。
面白かったけど、眠気との戦いでした
今日は取材で高柳にある遊木工房(ゆうきこうぼう)に行ってきました。
窓ガラスに映ってる方が制作した木工作品がずらり並んでいます。
水車は何といっても圧巻です。
本来は小屋くらいの大きさがあるそうですが、これは5分の1サイズ。
でもちゃんと動きます。
水車の中では臼でそばの粉ひきをしたり・・・
階段の右手の2つの木が水車の動きにより、下にある玄米をついて、精米する作業になるそうです。
実際に動かして見せてくださいました。
将棋盤も手作り。
いい将棋盤ですね。
灯篭も木で作られてます。
ちゃんと電気コードがついてて、明かりも灯ります
これが一番謎の木工品。
木で造られた鎖なんですが・・・
どうやって作ってるんだろう?
最後まで謎が解けませんでした
取材の記念にフクロウを頂きました。
カワイイ
福が来るって。
楽しみだなぁ