「ほんま、最高ですわ!」
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『A Long Time Comin'』 / The Electric Flag
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ほんとは、「'60年代の名盤コーナー」とかを設けて、そこに放りこみたいくらいの名盤でおま。 なもんで、Mikeのレスポール・サウンドの前に、まずは作品についてウダウダと。
The Paul Butterfield Band脱退後、'67夏、伝説のMonterey International Pop FestivalでThe Electric Flagとしてデビュー(You Tubeでよく見かける”逆立ちバイシクル男”のアレ)後、'68年春に録音された作品。 最高にソウルフルで、ファンキー、ブルージー、サイケ、実験的、かつ時代背景を写したヒッピーな臭いがプンプンしちょります。 見たところ白人らしきルックスの人数が半分以上ですが、阿呆烏が苦手なバタ臭さが全然ありません。 それは、Harvey Brooks(bass)、Buddy Miles(drums)の超強力&ソリッドなリズム隊に負うとことが大きそう。
そして、音楽が生きておるんですな。 Mikeの解説のとおりで、街の喧騒や、ラジオから聴こえてくる音楽をそのまんま切り取り収めたかのよう。 とにかくパワフルで、クソ五月蠅いくらいのホーン・セクションの音量もちょうどよいくらいですわ。
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さて、本題のMikeのレスポール・サウンドはというと、まずは、
⑥『Texas』
ブルージーでエモーショナルなブルーム節が駆け巡る名演! 音は張りのあるクランチ・サウンド。 ソリッドで、鋭く突き刺さってきます。 ClaptonのBlues Breakers時代、The Flamingo Clubでの音にも似たメチャ好みの音。 この曲の演奏と音だけでも一聴の価値有。
⑭『Going Down Slow』
『Texas』よりコモって聴こえるのは、録音状態(リミックスされていない)のせいでしょう。 もとは『Texas』と同じ音だったと想像できます。 この中音域寄りにフラットになったやや太いクランチ・サウンドも『~The Lost Tapes』に通ずるものがあり、とてもよろしい。
⑤『Wine』
出ました!逆立ちバイシクル男! こっちは、まさに素なサンバースト&フェンダーアンプの音。 ちょいといなたいペチペチ感もでてます。 ”I Know Janis Japlin!!”
⑬『Look into My Eyes』
ジャジーで流麗な単音ウーマン・トーンのバッキングがキマッテます。
その他、珍しくファズ、もしくはオーバードライブを効かして、演奏も前衛的でパワフルな
①『Killing Floor』※(←大好きなんすよ。この曲)、②、⑦『Sittin' in Circle』などなど。
そして、困った
⑨『Another Country』...
後半のジャジーなクリーン・サウンドとその後に続くクランチ・サウンド...シングル・コイルの響きに聴こえるんですけど...'67の夏、Mikeは'54GT+$と'59をトレードしてるから、'54はもう持ってないはず...だとすると、テレキャスかぁ??
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