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サンバースト・レスポール・サウンドを聴けるCD~その7~本章(改訂版)

2011年02月24日 | サンバースト・レスポール・サウンド CD

『聖なる鳥』 / Fleetwood Mac

"Oh Yeah, Blues Has Got Me..."

Pious_bird_of_good_omen

 今回は敢えて邦題にしました。 原題『The Pious Bird of Good Omen』の意にどんだけ忠実かは知らんが、こっちのほうが雰囲気がある。

 さて、サンバースト・レスポール・サウンドTOP3入り確実な一曲とは、『Need Your Love So Bad』。 といいましても、所有する'04発売のCDには、3バージョン、テイク数でいうと...なんやワケのわからん数が収録されております。 よく復刻とかデジタル・リマスター盤にボーナス・トラックとして収められるスタジオ別バージョンのアレです。 ボーナスとはいえ、聴いてガッカリ...こんなんいらんわ...というケースも多いですが、本作は全く別!! トータル44分余りに及ぶ”素”なサンバースト・レスポール・サウンド、しかもあのフェイズアウト・サウンドを後世に残す重大な役割を果たしておるのです!

しっかし、

こんだけ惚れ込んだ音が、フロント逆位相のミックス・サウンドだったとは...

①『Need Your Love So Bad -version#2- takes4』

 本番前のウォーミング・アップ時のレスポールの音! うちのR9 & Marshallアンプでは、とても出ない線の細さ。 Mike Bloomfieldを聴く前だったら、絶対Jeremy Spencerのシングルコイル・ピックアップ載っけたフルアコの音だと思ってただろな。

本編は、甘く太さを増した、柔らかい感じのミックスをメインに。

⑨『Need Your Love So Bad -version#1- takes1,2&3』

 このバージョンの音が一番好き。 

 ウォーミング・アップから本番入りも、気に入らず何回もリスタートします。 3分半くらいまで、他のバージョンには無い、エッジが立ち「キュッ!キュッ!」鳴る、コシが強く、野太いクランチ・サウンドを聴くことができます。

こりゃ~~堪らん!!

そのあとも、他のテイクよりVol.アゲ気味、ピッキング強めな野太いフェイズアウト・クランチ・サウンドをメインに。

⑩『Need Your Love So Bad -version#2-takes1&2 』

 takes1は、①よりも少しタイト&ソリッドな音にシフト。 イントロの「カリカリ、コロコロ」したフェイズアウト・サウンドが素晴らしい。

まさに”素”な音。

ソロ・パートは音が膨らむくらいのクランチ・サウンド。

"F※ck xxxx!"

の気合いとともに録られたtakes2は、よりエモーショナルなピーターの歌が欲しかったよう。

⑪『Need Your Love So Bad -version#2- takes3』

『カリカリ、コロコロ』したエッジを残しながらも⑩よりエアー感のあるサウンド。 伸びやかな演奏のソロ・パートでは超高音域倍音を纏ったサスティーンを聴かせてくれます。

⑫『Need Your Love So Bad -USA version』

 ピーターがよりメランコリックに歌い上げるバージョン。

 こりゃ、レスポールの音やないでしょう~。 P-90載っけた箱モノの音にしか聴こえましぇーん。 しかし、いい音や。

 この曲では、ずーっとピックアップはミックス・ポジ固定と推測します。 それでこんだけ、さまざまな表現ができるのだから、さすが。

 


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