「拝啓 ブルースの伝道師様...」
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『Long Cold Winter』 / Cinderella
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初の’80年代の音源です。 最初に断っときますが、みなさんヒクくらい、思い入れ熱いですっ。 たぶん。
Tom Keifer...だれや? ってぇ?
アレは厚生会館中ホールやったか、フェスティバル・ホールやったか。 後にも先にも、目の前でサンバースト・レスポール(The Beauty of the Burstにも登場するハニーバーストのアレ。)の音を聴かせてくれた天上天下唯一の漢であり、阿呆烏にとってのブルースの伝道師。
オリジナルの『Long Cold Winter』に、
『Galaxy Blues』、
『Rock Me Baby』、
『Bring it on Home』...
ブルース愛溢れる歌いっぷりと、ギター・プレイは今でもしっかりとここに焼き付いてまっせい。
それまで、ハノイ・ロックスや、ストゥージズ、ピストルズに単調ハードロックばっか演ってた、ひよっこ阿呆烏は、このアルバム収録の
『Bad Seamstress Blues』によって、オープンDのデルタ・ブルースを、
『Long Cold Winter』によって、ブルース・ペンタを、
『Take Me Back』によって、オープン・チューニングのスライド・プレイの愉しさを、
教えられたんですわ。 阿呆烏の自然とでてくるフレーズや指グセには、Claptonと同じくらい影響を受けてますわ。
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'80年代、大ブームとなり夢中でMTVに噛りついてたヘビメタも、今じゃ、微笑ましい懐メロへと総崩れのなか、このアルバムは、Guns 'n Rosesの1stや、初期Whitesnakeのアルバムのように、この歳になってもシラケることなく、聴くことのできるバリバリの現役。 アタマからケツまで漢気溢れるブルージーな佳曲揃いですが、何曲かピックアップ。
『Bad Seamstress Blues / Fallin' Apart at the Seams』
ZZ Topの『Brown Sugar』と同じく、阿呆烏が選ぶカッチョよいイントロTop10入り確実な曲。 シンプルなソロもカッチョよい。
『Don't Know What You Got (Till It's Gone)』
阿呆烏が選ぶ名曲バラードTop10入り確実な美曲にして、名演ギターソロTop20入り確実な曲。 伸びやかなサンバースト・レスポール・サウンドで奏でられる美しいギター・ソロは、無駄な音が一音もない、良い意味で計算された教本のようなスコア。
『Second Wind』
「ギュ、キッ、キッ、キッ、キッ、キッ、キッ、キッ、キュリリ~~」 スリリングやねぇ~。
『Long Cold Winter』
'80年代のハード・スロー・ブルース・チューン。 ヘビメタ・シーンを生き残った数少ない現役サンバースト・レスポールの貴重な音源。 大出力マーシャル・アンプにペダルによる空間エフェクトと粘るディストーション。
『If You Don't Like It』
こんなカッチョよい曲を作れるミュージシャンが他に何人いるのやら。
『Coming Home』
12弦アコースティック・ギターの響きがよいフォークな曲。 Janis JoplinとBon Scottを足して割ったようなハイトーン・ヴォイスもよいが、素な高さの歌いっぷりも漢だねぇ~。 他の曲もそーだが、バンド名と相反する漢気溢れる歌詞を書くんだよねぇ。
『Take Me Back』
オープンAのスライドで、肩の力抜いた陽気なロックで締めくくり。
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この機会にブログのタイトルを変えてみたぜぃ。
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