カサカサカサカサ・・・・・・・・・・・
小さい頃 両親の田舎へ遊びに行くと 夜はこの音でなかなか寝付けない
カサカサカサ・・・
古い田舎の家では 2階すべてがお蚕さんの部屋
静かな山奥なので 小さな虫が桑の葉をかじる音でもよく響く
春堤両親の田舎は群馬にあった
牛を飼い トイレは母屋を出た横の牛小屋にあって
薄い壁1枚向こうに牛さんを感じながら用を足さなければならなかった
「モォ~~~」 と挨拶されたら
用を足しながらもさらにちびってしまいそうなくらい驚く
いや、びっくりして 途中で止まっちゃったかな?(笑)
牛さんではなくて お蚕さんの話
読売新聞 9月中旬の見聞録2011 シルクと皇室(6連載)
皇居の中に 紅葉山御養蚕所があり
明治・大正・昭和・平成と、4代の皇后さまに受け継がれ 養蚕が行われている
皇后さまが大切にお蚕さんのお世話をしている様子がわかり感動した
田舎の養蚕は 山奥の道路開発による立ち退きで途絶えてしまった
牛やこんにゃく畑も・・・
おじさんも おばさんも お蚕さんの後を追うように・・・
いってしまったのかな?
そんなことを思いながら
あの 桑はむ音を懐かしく思い出した
息子たちにも お蚕さん・牛舎に子牛・一面のこんにゃく畑に桑畑・沢蟹取り・・・
満天の星空見上げてドキドキしながら行ったトイレ・・・
見せてあげたかったなぁ~