エスクワイアの松岡監督のトークショーに行って来ました。パナソニックのプロジェクターがらみのイベントでしたが、「東京タワー」エピソードとか聞けてよかったです。主役はオダギリさんだと決めていて、でもずっと断わられ続けていたけど最終的には引き受けてくれそうな気はしていた。断わられていたのは、オダギリさんが母一人子一人で成功してやっと母を岡山から呼び寄せて東京で暮らし始めたという境遇が似ているということ。でもオダギリさんのお母様が体調をくずされた時に読んでいた本が「東京タワー」。『何、読んでるの?これ、俺が出演を断わった作品だよ』。母は読み終わった時に息子に、この作品に出て欲しいといったそうです。
この作品のオダギリさんは、「ゆれる」とは全然違う、終始やわらかい雰囲気を醸し出してます。リリーさんを演じるというより、普通の男を演じるように、自分のカケラを見つけ出しながら演じたとおっしゃってました。恋人に「お母さんに会ってみたい」といわれ、すごく喜んでいるところが微笑ましかった。松尾スズキさんの脚本はSPドラマ、連続ドラマと続いた中で一番原作に忠実に構成されてました。冒頭のシーンでつかみはOKという感じでした。(オリジナル脚本は4時間くらいになる量の脚本で、リリーさんが泣いちゃったというものなので読んでみたいです)オダギリさんのナレーションがすごくいいし。語り継がれる一作だと思いますよ。抗がん剤のリアル?感にはあんなに副作用があるのかなあとやりきれませんが。(七転八倒の苦しみで、見てる方はもうやめてーっていう感じになる)。樹木さんもそこのシーンは忸怩たる思いがあると会見でいってました。
どっちが好きかといわれればそれはやっぱりDVDも買っちゃったSPドラマの先生の方ですが(爆)。映画もいいです。オダギリさんは髪を短くしたら速水もこみちさんに似ていた。いい男はいい男に似るんですね。いや、先生がどうのこうのではなく(爆)。SPドラマの方はあの哀愁感というか存在自体の雰囲気がたまりませんな。まーくんからくるくるパーマまで。何でもこなす男、大泉洋と褒め称えさせていただきましょう。
そうですか、シゲは「あいあい傘」、国王は「写楽考」、もリーダーは「コンフィダント・絆」をご覧になったと。GW中のコンフィダントの当日券狙えれば。金と暇がそこまで持つのかという話だが。