ちび太、失明回避

またまたちび太くん・・・

先週の土曜日、ちび太の右目の瞳孔が開きっぱなしになっていることに娘が気付きました。
「そういえば・・・今日、昼間マルと喧嘩していたよ。」
喧嘩って言っても一番小さいマルが一番おとなしいお兄ちゃんのちび太と遊んでいて
そのうち喧嘩になって・・・ってパターンがほとんど。
だからきっとそのうち治るね・・・って油断していました。

次の日になってもその次の日も治らない。
猫の目って明るいところでは黒い部分が小さく線のようになって
絵に描くような猫の目・・・って感じになるのですが
暗いところでは瞳孔が開いて真っ黒なまんまるの可愛い黒目になるんです。
それが暗いところでも右目だけ昼も夜も明るくても暗くても真っ黒なまま・・・。

これはおかしい。
大急ぎでかかりつけの動物病院へ。
まず眼圧検査、その他いろいろな検査で右目は見えていないことが判明。
見えていないので、ずっと暗いまま瞳孔が開いていると言うこと。
原因としては何かの衝撃によっての網膜剥離、糖尿病による失明・・・
そしてネコエイズによる神経へのいたずら。
ちび太は生まれたときからネコエイズのキャリアです。

網膜剥離はとても強い衝撃がない限りなることはないらしいです。
マルと喧嘩したくらいではならないそう・・・
先生がさわってみてもそのような頭の腫れも傷もなかったのでまずないと言う判断に。
血液検査をした結果、糖尿病もありませんでした。
先生の所見では最後のネコエイズから来ているのではないか・・・と言うこと。

私はネコエイズが発症しているのか・・・
もし、瞳孔が開いていることがわかったその時すぐに連れて来ていれば失明はしなかったのか・・・
などなど聞いてみました。

先生は穏やかな口調で
「発症していればもうよだれがダラダラ出ているし、こんなに毛艶はよくないしこんなに太ってないですよ。
ネコエイズのウイルスがいたずらして神経をいじっているんだろうね。」
「気がついて１か月後だったら、もっと早く連れてくれば治ったかもしれないけど
３日前だったら治るなら治るし、治らないなら治りませんよ。」って・・・
もうほんとに、この言葉に救われました。
私が連れてくるのが遅かったから失明させてしまったとしたらどんなに悔やんでも悔やみきれませんから。　

ちび太は一昨年亡くなったチビ子の兄弟。
チビ子の面影を一番感じさせてくれるコなのです。
少しでもチビ子の分まで長く生きて欲しいのです。

帰宅してその晩から投薬を始めました。
投薬は動物看護士の勉強をしている次女の役目。
とっても上手に薬を飲ませてくれます。

今朝、朝ご飯をあげに行ってみると、ちび太の目はほとんど元通りに戻っていました。
飛び上がりたいほど嬉しかった・・・
両目が同じように見えるようになったちび太をウリウリころがして「よかったね、よかったね。」って。

ホントによかった・・・
ネコエイズと言うリスクを背負っているけど
少しでも普通のネコちゃんと同じように生活出来て
少しでも長く生きてくれたら、私達家族もシアワセなんだ。

命の重さを何かあるたびに感じさせてくれるニャンズたち。
被災地の動物たちにも早く穏やかな生活が訪れるといいな・・・と思います。