Charme de France

小さなフランス語教室の主宰者の個人的なブログです。(*^-^*)

美術館ではなくて...☆ここは静かで落ち着いたところ(*^-^*) How Fair This Place...

2010年10月08日 | 日記

Dis-moi ce que tu manges, je te dirai ce que tu es. –Brillat-Savarin
君がどんなものを食べているか教えてくれたら、君がどんな人か言い当てよう。-ブリヤ・サヴァラン

金木犀の甘美な香りと暖かい陽光に包まれた最高の季節になりました。芸術の秋、ということで、一見、美術展の写真のようなものを掲載しましたが、実は、この芸術的な空間は、化粧室です。


化粧室で、オードリーとブラピにくらっとしつつウィノナ・ライダーさんのその後の人生が気になりました。


私はあまり外食はしないのですが、近所の枚方パークに行った時に、その近くにとても素敵なフレンチレストランがありましたので、そこでランチを頂きました。



私が感心しましたのは、お料理が美味しいのは言うまでもなく、内装のディテールまでデザインが洒落ていて、化粧室も独創的だったので、思わず写真を撮ってしまいました。シェフの気配りとセンスが隅々にまで行き届いていて、居心地が良いレストランで、帰り際にはスタッフの皆さんが挨拶に来て下さいました。



フランスのお菓子の名前にもなっているサヴァランは「美味礼讃」の中で、「君がどんなものを食べているか言ってくれたら、君がどんな人か言い当ててみせよう」という名句を残しています。これはどんなことにも応用が効きそうで、「君がどんなブログを書いているか言ってくれたら...」「君がどんな本を読んでいるか...」と、結局は自分のしていることに、おのずと自分の人となりが出そうで、この名句を思い出すとやや焦りますっ。

そういう意味では、写真を載せましたフレンチレストラン、ビストロ・ル・パッサージュは内装を見ただけで、シェフがどんな方か窺い知ることが出来たように感じます。

私は、体調や気分によって、味が変わりますので、自分の舌には自信がないのですが、グルメのサイトでは、相当厳しい辛口コメントを書いている人がいます。自分の舌に絶対の自信がある人が書いているのかも知れませんが、良いお店の酷評コメントを読むと、誠心誠意働いてるスタッフの方達が本当に気の毒で、胸が痛みます。手の込んだ美味しいお料理を提供して下さる方達は素晴らしいと私は思っているので、文句を一杯書いている人は、余程、不愉快な体験をなさったのでしょうか。

パリの大衆的なレストランでは、ハエは跳んでいるわ、ティーポットから虫は出てくるわ、天井は雨漏りしているわ、ウェイターは注文をすっかり忘れるわ、勝手にチップと決めつけてお釣りを全部持っていかれるわ等々、稀有な出来事を私は体験してきましたので、日本は住み心地の良い国だと私は実感しています。こんな穏やかな気候の時には、皆さんも、スポーツ、お食事、散歩、旅行と楽しいことをして伸び伸び過ごして下さいね。


パリのレストランの話ですが、(良きにつけ、悪しきにつけ)フランスはやはり階級社会ですから、レストランのぴんきりの差も激しいです。私がフランスで働いていたのは、20代のペーペーの頃でしたので、結構厳しい体験もしましたが、普通にパリを旅行なさる方は、パリの最も美しいところを見て、高級レストランで美味しいお食事を満喫出来ることと思います。是非そうして下さい。


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