Charme de France

小さなフランス語教室の主宰者の個人的なブログです。(*^-^*)

Renoir☆Vive la joie de vivre!!☆生きる喜びを描いた画家ルノワール

2010年06月28日 | フランス&文化

大阪・中之島の国立国際美術館で開催されていましたルノワール展がとうとう昨日で終了致しましたが、ルノワールの秀作が展示された素晴らしい美術展でした。私が初めて好きになった絵画がルノワールの作品でしたから、一枚、一枚の絵画を観ながら、私は懐かしい気持ちになり、フランスに憧れていた十代の頃の思い出も蘇って来ました。

ルノワールの晩年はリューマチで体が不自由になり、絵筆を持つことさえままならないような状態だったようですが、それでもルノワールの手に成る絵画はすべて生きる喜びで輝いています。子供達の愛くるしい表情、初々しい少女達のはにかんだ微笑み、市井の人々の姿を温かい眼差しで見つめ続けたルノワールの絵画に共感する日本人はきっと沢山いることでしょう。今回の展覧会に出品された絵画の多くが日本の美術館や企業が所蔵しているものだと分かり、一人のフランス人画家が日本でこれほど愛されていることに喜びを感じました。

そして、今回のルノワール展の音声ガイドは、松阪慶子さんによる素晴らしいナレーションでした。柔らかい語り口で、一枚、一枚の絵を丁寧に解説していて、私は、絵画の世界に心地良く浸ることが出来ました。松阪慶子さんには、百音(もね)という名前のお子様がおられますが、松阪さんご自身が画家のモネを敬愛していらっしゃるのでしょうか、印象派の画家を語る松阪さんのナレーションには温かく優しい情感が溢れていました。また、クロード・モネとルノワールの二人は仲が良く、特にルノワールが病に苦しむようになってから、モネはルノワールを励まし、支え続けました。

この夏は、南港にありますサントリーミュージアム(天保山)でも「印象派とモダンアート」と題して、沢山の印象派の絵画が展示されます。京都のボストン美術館とともにこちらも楽しみです。絵画を鑑賞した後、南港で夕涼みというのも素敵ですね。蒸し暑い日本の夏を楽しく乗り切りましょう。


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