先日、旅行の帰りに兵庫県の西播但を通りました。のどかな田舎の風景の中をドライブしていましたら、突如、車窓からノイシュバンシュタイン城と見紛うほどの立派なお城が見えて来て、私はびっくり興奮してしまいました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_5.gif)
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注釈:こちらは本物のノイシュバンシュタイン城です。
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西播但にありますお城と比べてみて下さい。
それで、わくわくする気持ちで私は早速そのお城の中に入りました。
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頂いたパンフレットには、「白鳥城」と書かれていましたので、私の頭の中ではすでに美貌王ルートヴィヒ二世が愛したワグナーの楽曲「ローエングリン」が鳴り響き、きっとお城の地下には洞窟があって、そこに白鳥がいるに違いないと思い込んでしまいました。
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室内装飾も家具もきっと...
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と期待に胸を膨らませて入場しましたら、城内には消火器が置いてあって、
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かなり普通の間取りでした。
不思議なお城だなぁと思って城内を見学していましたら、後ろにいた子供がお母さんに「おかあちゃん、いったいこれなんなん
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」と尋ねているのを耳にしました。
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長い間見学した子供のなんと率直な声だろうと私は半ば感心し、半ば笑いそうになりました。
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が、しかし、ある部屋に辿り着き、その室内の展示作品を鑑賞して、私は目から鱗が落ちました。その展示室には「口と足で描かれた絵画」が展示されていました。障害を持った芸術家が描いた美しい絵画の数々が展示されていたのです。私は今までに観たことがない絵画の数々を観て、心から感動しました。
このお城は福祉事業の一環として建設されたもので、障害者の方々を支援し、働く場を提供する為のものであることを後ほど調べて知りました。実際のノイシュバンシュタイン城も壮麗で、周りに広がる田園風景も息を呑むほど美しいですが、
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私は小さな展示室を飾る魂の絵画の数々もそれに勝るとも劣らないほど美しいと感じました。
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そして、きっと、無垢な子供達の心にも特別な芸術家の思いは届いたことでしょう。