C「不定期連載・張替衛門の為替奮闘SS~」
か「いくら仕事がヒマだからって、勤務中にネタを練ってなくても良いと思うんだけど」
・
・
・
張替衛門正二(以下張)「対ドル戦線は好調のようだな」
CHAPPI(以下C)「はい。現在119.80まで円安が進んでおりまする」
かなめ(以下か)「そうだね~。あと少しで120円台に乗るところまで来たけど」
張替軍の軍勢は、ドル買い/円売り部隊が2万。NZドル買い/円売り部隊が1万。
ユーロ戦線に出ていた部隊は、わずかばかりの黒字を出して撤収。
か「で、米ドル戦線はどうするの?そろそろ勝利を確定させても良いと思うんだけど」
張「いや、ここは強気に戦線を維持して120円台を目指すぞ」
C「承知」
張「では皆の者、引き上げじゃあ!」
・
・
・
その夜。
・・・張替城から離れること数十キロのところに、1つの城があった。
その名は、【植林(うえばやし)城】。その天守閣で、城主と思われる男が外を見ている。
と、そこへ一人の女性が駆け込んできた。
?「お館さま~、情報でありますよ~」
?「おう、このみではないか。こんな夜中にどうしたというのだ?」
このみ(以下こ)「米ドル安の要因になる、経済指標が発表されたでありますよ~」
?「ほう。確か今米ドルは120円台直前に居たな。利食い連中がこの機を逃すとは
思えぬ」
こ「今こそ、米ドル売り/円買いのチャンスでありますよ~」
?「でかしたぞ、このみ。よし、我らも売って出るぞ!」
こ「了解でありますよ~」
一方、張替城城内。
張「・・・あずささん、かわええのぉ(*´∀`)・・・ZZZ」
か「・・・明日はどこを掃除するんですかぁ~・・・ZZZ」
C「う~ん、何か引っかかるな。このまま何も無く米ドルは120円台に乗るのか?」
*「夜分申し訳ござらぬ。殿は・・・寝ておりまするか。CHAPPI殿、大変でございます」
C「どうしました?」
*「米ドル売り/円買いが、ここへ来て急激に活発化しておりまする」
C「む、何か米ドルにマイナスになるイベントでも起きたか?」
*「殿、殿、夕べも遅くまで遊んでおられたのでしょうが、起きてくだされ~」
C「姉さンも起きないな。止むを得ん。戦況を見てくるゆえ、殿と姉さンをお願いします」
*「承知」
・
・
・
さて、為替の戦場は・・・。
?「萌えは、日本が誇る文化であるっ!売れー売って売って売りまくるのだ!」
こ「しずむクロフネ、ジンギスカ~ン♪売るよ米ドル売り尽くす~♪」
C「こ、これはっ!戦線が118.30まで戻されている!」
?「おう、CHAPPI殿ではないか」
C「あなたは・・・植林家当主、旦吾(だんご)殿」
植林旦吾(以下旦)「うちのこのみが、米ドル安につながる経済指標を入手してなぁ」
こ「利食い目的の方々の流れに乗って、円買いをしたでありますよ~」
C「むう、米ドルは日本時間で言えば夜中に経済指標が出て値がよく動くが・・・」
旦「情報収集は、安定した勝利への第1歩でありますぞ、CHAPPI殿」
C「く」
旦「よし、では皆の衆、この勝利を祝うべくアキハバラで手土産を買って帰ろうぞ」
こ「わーい」
旦吾&このみは、意気揚々と引き上げていった。
翌朝。
C「・・・というわけで、対米ドル戦線は大きく後退を余儀なくされました」
張「むう、だが、撤退ラインを割ったわけではない。今一度態勢を建て直すのだ」
か「ねぇねぇ、今回の大敗原因の「経済指標」って何なの?」
C「まぁ簡単に言ってしまえば、各国の景気の動向やら、失業率やら、経済にいろいろ
からむ情報のことであります。基本的には、プラス材料ならその通貨が他に対して
高く・・・つまりは買われやすくなり、逆にマイナス材料なら売られやすくなります」
張「よく分からんぞ。何か例はないのか?」
C「そうですな・・・」
~ よく分からない可能性が高そうだけど、一例 ~
C「経済指標を【雑誌のレビュー】、通貨を【ゲーム】と置き換えてみましょう」
自分はときメモラーなので、ときメモ関連から一例を引っ張ってきますか。
○ときメモGiri’s sideの場合
・「女性向け」恋愛シミュレーション
・ときメモファンドという話題性
・主題歌(OP・ED)はB’zが歌っている
・豪華声優陣
・ときメモ3で使われた服装チェックがバージョンアップ、より使いやすく
雑誌のレビューで好評価。それにより、皆の注目を集め、広く買われる。
店の販売価格も、なかなか値下がりしない(=つまり高い)状態が続く。
○ときメモ3の場合
・トゥーンレンダリング(一枚絵無し)を採用
・主題歌(OP・ED)はZARDが歌っている
・声優陣はGirl’s sideに比べると知名度低め
・シナリオが・・・シナリオが・・・
・話題システムやら服装チェックやら、斬新なのは良いがワンパターンになりがち
雑誌のレビューは今ひとつ。市場(=プレイヤー)の注目はあまり集められず。
店の販売価格はあっさりと下落(=つまり安い)、ワゴンセールへの道を歩む。
か「まぁつまり、マイナスっぽい要素があればすぐに売られて値を崩すわけね」
C「必ずしも、そうなるとは限らないこともあります」
○デスクリムゾン(サターン版)の場合
知る人ぞ知る、サターン屈指のゲーム。雑誌のレビューはこぞって低評価。
どうみても値崩れまっしぐらなわけだが・・・。
ゲームがとにかくネタになった為、評価などおかまいなしに各地で人気爆発。
市場では売り切れ、中古屋でもその姿を見かけられない。
C「とまぁ、流布している情報におかまいなしに値上がりすることもありまする。
ちなみに、一本調子に値上がり、値下がりしていく展開を【トレンド】と呼びます」
か「展開が読めるから、非常に攻めやすいのねー」
張「なるほど、経済指標を参考にして大衆が売り買いをするならば、それによる
相場の流れも出来よう。となると、これらの情報を仕入れておくのは大事なのだな」
C「その通りでございます。旦吾殿は、米ドルに不利な指標情報を聞きつけるや、
すぐに米ドル売りに転じました。機を見るに敏、であります」
か「旦吾殿って?」
店内を駆け回るその姿は、素早きこと風の如し
城内に居並ぶ人形の数は、繁ること林の如し
買い占めで飛び交う財は、激しきこと火の如し
そして、山の如き戦利品を手に帰る
C「それが、植林旦吾(うえばやし・だんご)殿であります」
か「すごいんだか、すごくないんだか分かんないよー」
張「とにかく。基本方針である米ドル高に沿ったドル買いはこのまま継続だ」
か「おー」
C「また日も経たぬうちに、119円後半に値も戻りましょう。次は発表される指標に
どうかお気をつけるよう」
張「うむ」
C「・・・しかし、我らには、旦吾殿の所のこのみ殿のような情報収集役がおらぬ。
素早い戦況の把握が可能にならねば、今後も危ういが・・・さて」
か「いくら仕事がヒマだからって、勤務中にネタを練ってなくても良いと思うんだけど」
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張替衛門正二(以下張)「対ドル戦線は好調のようだな」
CHAPPI(以下C)「はい。現在119.80まで円安が進んでおりまする」
かなめ(以下か)「そうだね~。あと少しで120円台に乗るところまで来たけど」
張替軍の軍勢は、ドル買い/円売り部隊が2万。NZドル買い/円売り部隊が1万。
ユーロ戦線に出ていた部隊は、わずかばかりの黒字を出して撤収。
か「で、米ドル戦線はどうするの?そろそろ勝利を確定させても良いと思うんだけど」
張「いや、ここは強気に戦線を維持して120円台を目指すぞ」
C「承知」
張「では皆の者、引き上げじゃあ!」
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その夜。
・・・張替城から離れること数十キロのところに、1つの城があった。
その名は、【植林(うえばやし)城】。その天守閣で、城主と思われる男が外を見ている。
と、そこへ一人の女性が駆け込んできた。
?「お館さま~、情報でありますよ~」
?「おう、このみではないか。こんな夜中にどうしたというのだ?」
このみ(以下こ)「米ドル安の要因になる、経済指標が発表されたでありますよ~」
?「ほう。確か今米ドルは120円台直前に居たな。利食い連中がこの機を逃すとは
思えぬ」
こ「今こそ、米ドル売り/円買いのチャンスでありますよ~」
?「でかしたぞ、このみ。よし、我らも売って出るぞ!」
こ「了解でありますよ~」
一方、張替城城内。
張「・・・あずささん、かわええのぉ(*´∀`)・・・ZZZ」
か「・・・明日はどこを掃除するんですかぁ~・・・ZZZ」
C「う~ん、何か引っかかるな。このまま何も無く米ドルは120円台に乗るのか?」
*「夜分申し訳ござらぬ。殿は・・・寝ておりまするか。CHAPPI殿、大変でございます」
C「どうしました?」
*「米ドル売り/円買いが、ここへ来て急激に活発化しておりまする」
C「む、何か米ドルにマイナスになるイベントでも起きたか?」
*「殿、殿、夕べも遅くまで遊んでおられたのでしょうが、起きてくだされ~」
C「姉さンも起きないな。止むを得ん。戦況を見てくるゆえ、殿と姉さンをお願いします」
*「承知」
・
・
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さて、為替の戦場は・・・。
?「萌えは、日本が誇る文化であるっ!売れー売って売って売りまくるのだ!」
こ「しずむクロフネ、ジンギスカ~ン♪売るよ米ドル売り尽くす~♪」
C「こ、これはっ!戦線が118.30まで戻されている!」
?「おう、CHAPPI殿ではないか」
C「あなたは・・・植林家当主、旦吾(だんご)殿」
植林旦吾(以下旦)「うちのこのみが、米ドル安につながる経済指標を入手してなぁ」
こ「利食い目的の方々の流れに乗って、円買いをしたでありますよ~」
C「むう、米ドルは日本時間で言えば夜中に経済指標が出て値がよく動くが・・・」
旦「情報収集は、安定した勝利への第1歩でありますぞ、CHAPPI殿」
C「く」
旦「よし、では皆の衆、この勝利を祝うべくアキハバラで手土産を買って帰ろうぞ」
こ「わーい」
旦吾&このみは、意気揚々と引き上げていった。
翌朝。
C「・・・というわけで、対米ドル戦線は大きく後退を余儀なくされました」
張「むう、だが、撤退ラインを割ったわけではない。今一度態勢を建て直すのだ」
か「ねぇねぇ、今回の大敗原因の「経済指標」って何なの?」
C「まぁ簡単に言ってしまえば、各国の景気の動向やら、失業率やら、経済にいろいろ
からむ情報のことであります。基本的には、プラス材料ならその通貨が他に対して
高く・・・つまりは買われやすくなり、逆にマイナス材料なら売られやすくなります」
張「よく分からんぞ。何か例はないのか?」
C「そうですな・・・」
~ よく分からない可能性が高そうだけど、一例 ~
C「経済指標を【雑誌のレビュー】、通貨を【ゲーム】と置き換えてみましょう」
自分はときメモラーなので、ときメモ関連から一例を引っ張ってきますか。
○ときメモGiri’s sideの場合
・「女性向け」恋愛シミュレーション
・ときメモファンドという話題性
・主題歌(OP・ED)はB’zが歌っている
・豪華声優陣
・ときメモ3で使われた服装チェックがバージョンアップ、より使いやすく
雑誌のレビューで好評価。それにより、皆の注目を集め、広く買われる。
店の販売価格も、なかなか値下がりしない(=つまり高い)状態が続く。
○ときメモ3の場合
・トゥーンレンダリング(一枚絵無し)を採用
・主題歌(OP・ED)はZARDが歌っている
・声優陣はGirl’s sideに比べると知名度低め
・シナリオが・・・シナリオが・・・
・話題システムやら服装チェックやら、斬新なのは良いがワンパターンになりがち
雑誌のレビューは今ひとつ。市場(=プレイヤー)の注目はあまり集められず。
店の販売価格はあっさりと下落(=つまり安い)、ワゴンセールへの道を歩む。
か「まぁつまり、マイナスっぽい要素があればすぐに売られて値を崩すわけね」
C「必ずしも、そうなるとは限らないこともあります」
○デスクリムゾン(サターン版)の場合
知る人ぞ知る、サターン屈指のゲーム。雑誌のレビューはこぞって低評価。
どうみても値崩れまっしぐらなわけだが・・・。
ゲームがとにかくネタになった為、評価などおかまいなしに各地で人気爆発。
市場では売り切れ、中古屋でもその姿を見かけられない。
C「とまぁ、流布している情報におかまいなしに値上がりすることもありまする。
ちなみに、一本調子に値上がり、値下がりしていく展開を【トレンド】と呼びます」
か「展開が読めるから、非常に攻めやすいのねー」
張「なるほど、経済指標を参考にして大衆が売り買いをするならば、それによる
相場の流れも出来よう。となると、これらの情報を仕入れておくのは大事なのだな」
C「その通りでございます。旦吾殿は、米ドルに不利な指標情報を聞きつけるや、
すぐに米ドル売りに転じました。機を見るに敏、であります」
か「旦吾殿って?」
店内を駆け回るその姿は、素早きこと風の如し
城内に居並ぶ人形の数は、繁ること林の如し
買い占めで飛び交う財は、激しきこと火の如し
そして、山の如き戦利品を手に帰る
C「それが、植林旦吾(うえばやし・だんご)殿であります」
か「すごいんだか、すごくないんだか分かんないよー」
張「とにかく。基本方針である米ドル高に沿ったドル買いはこのまま継続だ」
か「おー」
C「また日も経たぬうちに、119円後半に値も戻りましょう。次は発表される指標に
どうかお気をつけるよう」
張「うむ」
C「・・・しかし、我らには、旦吾殿の所のこのみ殿のような情報収集役がおらぬ。
素早い戦況の把握が可能にならねば、今後も危ういが・・・さて」