■演出:ぺ・ハンチョン/イ・ミンス
■脚本:チョ・ウンジョン
■シン・ウンギョン、キム・ヘスク、キム・テヒョン、キム・ウソク
■2009年 하얀 거짓말
既にあっちこっちで放送されたようですが、 わたしは、BS11で月~金まで毎日3話ずつ視聴で、どっぷりとこの「白い嘘」に染まっていました。
ここでもテーマとなっているのは 強い母の愛です。 いや、強すぎる~~
シチュエーションは、ちょっと今まで見たことが無い、障害者を持つ母。 自分の子供が死んだと思って生きてきた女が7年ぶりに会うことの出来た母。
この二人の母が嫁・姑と言う形で過ごすことになります。 そして、お決まりのお金持ちの姑。 障害者の息子が好きな女ならば、絶対に結婚しなくてはおれない状態に仕向けてから、結婚させる。
で、その家の2号の息子であり、その家系の長男はその嫁のかつての男。 そして、養子縁組しようとして嫁が連れてきた男の子は、彼との息子。
この複雑な人間模様のなかで。
「ユジンママ」、キム・ヘスクさんの凄みと壊れ方が凄いです。 激しさと沈黙、眼だけの演技。
そして、彼の障害者の息子を演じたキム・テヒョンさんの演技の凄さ・・・・・ 初め、自分の殻に閉じこもっている障害者が、徐々に回復していくさま、そして、父性愛に目覚め、誰よりも、ウニョンに対して純粋な愛情を貫くところ。
いや~~ それぞれの演技が 好き?嫌い?を越えて、ド迫力でした。 「オンマ!マニ サラハジマセヨ!」だっけ? 母の愛が強すぎて、初めて
母に抵抗的な言葉を発するシーンがあります。 「沢山愛さないで」と。
この彼の愛情に 男性不審状態から 人を愛することに気づかされていくウニョン役のシン・ウンギョンさんも・・・ いつもいつも、押し殺して耐える嫁を演じることが多かったです。 押し殺した声で意思とは裏腹な返事をしなくてならないシチュエーション。 彼女がまとも人間で本当に良かったわ~~
2号の一家の横暴ぶりが やっぱり納得いかなかったのですけど。 この家の嫁の巧妙な計算とか 執拗なまでの血のつながった息子への執着など・・・
常識で考えたら あり得ない程の仕打ちに ドラマと思いながらも、 ストレスがたまります。
最終回、 鬼のようだったオンマは 自分の命と替えても良いと祈り続け、息子が助かりました。
って、自分が悪くて、最愛の息子を屋上から落として瀕死の重傷を負わせたのですけど・・・・・ もちろん、彼女がそうならざる得なかった状況もある程度は理解させてくれるのですけど。 ストーリー的には、彼女の死で終わってくれて成功だったでしょう。
悪魔の権化のような母の顔が 母性愛にあふれた菩薩のような肖像画に変わりましたから・・・
見ている主婦の心を動かすものは、ここでも。 「ソル薬局」の時にもありましたが、息子からのダイヤの指輪のプレゼント
幼いころに「大きくなったらお母さんにダイヤの指輪を買ってあげるね」って可愛い言葉。 これを実際にやってくれたら、オンマは、オンマは~~ 死んでも良いです。 で、亭主が姑に買ってやったら・・・どうなんだろう。 うわ~~ 韓国ドラマではなくっても、自分の心の中の正直な部分が出ちゃいましたか~
このドラマでも、鬼の目にも涙でした・・・・・
激しいストーリー展開、 ドロドロの人間模様に
今回も巻き込まれ159回。 しっかりと視聴させていただいたことでした。
演技賞はやっぱりヘスクさんと、ユソクさんに個人的に差し上げたいと思います。 (笑)
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