どうしても見たい映画だったのに、こともあろうに、寝ちゃいました・・・ このタイトルで想像していたものとは、違った映画だったし・・・ もっとアメリカの持っている病的なものを描きだしたのかと 構えていました。
これは、この主人公の中にあるヴァイオレンスの記憶を思い出させる映画だったのですね。 そして、それによって、周り、とりわけ、家族がどう考えるか・・・
この主人公を受け入れて、あるいはこれからどう受け入れるのか課せられた家族の荷の重さを考えると重い気持ちになります。 特に、子供達・・・。
西部劇のトレーラーハウスから逃げ出した役者が 自分の子供を捜す話なのですが・・・・ 子供は、父のいない事などそれなりに 解消して大きくなっているのに、今更、父が来た! こちらは、のんびりとしたリズム。 コミカルな部分。 そして本音でいうと 父が欲しい時もあった・・・・ とだんだん父を受け入れようとする・・救いのあるものでした。
両映画とも、父や家族をテーマに描いていたのかも。 どちらも情けない父なのですが、 子供にとっては唯一の存在。 そして、受け入れようと歩み寄るのは子供の方から・・・・・
昔のアメリカが持っていたたくましい父親像というのは 無くなったかもしれませんが、 いつもの映画とはリズムも 作りも違う物で、不思議な気持ち・・・ 心に残る作品です。
両方の映画とも、「男性神話」をジョークにしているところがありますね。「ヒストリー」の方は、ちょっと、救われないような感じもありますが・・・。
『男性神話』をジョークですか? なるほど・・・
でも映画に限らず やっぱり男性神話を信じたいところがありますねえ。(笑)
これからのアメリカってどうなっていくのでしょう・・・