開始20分程前に映画館に来てみると、チケットは残り僅か。
かろうじて最前列と前から2番目の一番端っこという条件。
で、せっかくきたのだからと前から2番目で一番右端というあまり良い条件ではない席に着席。
もちろん、体は、中心に寄せて、斜め座り。
老人、中年、若い人、結構色んな層が混じっていたと思います。
太宰治は、中学の夏休みの宿題の必須読書の作者さんだったし。
三鷹の玉川上水での入水はあまりにも有名。
映画は、流石、蜷川美香監督だと感じられる 花、色彩のぎっしりと詰まった世界。
時おり、劇場での芝居かと思わせるしかけも。
初めは、小栗旬を見たいと思って行ったわけですが。
終わって見ると、あまりにも凄い女性3人の生きざまに圧倒されていました。
女は強い。 ここでは、彼の死を通して、不幸になった女はいないと思います。
彼の死体が上がった後、記者達が押し寄せている家の雨戸をあけて洗濯物を干した正妻の清々しい事。
子供を得て、彼の名前の一字をもらった、 結婚よりも恋愛と言っていた愛人
そして、死を共にして、彼と最後までいたいと願った愛人
で、結局、これらの呪縛から逃れて、死という自由を得たのは、彼だったのかも。
正妻の産んだ子供が出てきますが、 長男がダウン症です。そのことで家族が不幸であるわけでは無く、自然に受け入れていて、映画の中では、長女とその息子の子供らしい自然な可愛らしさが出ていて、この部分に逆に感動を受けていました。
そして、大写しになった時の、女優さんの自然な皺やシミやほくろ。
さらにそれぞれの女優さんの一番美しいしぐさや体のシルエットなどを見せてくれていたなあと。
韓国の物には、決して見ることのないもので。 これを見せてくれてありがとう!とこんなところに
痛く感動を受けて戻っていました。
でも、はやり前から2番目の席は、コンサートでは無ければ、 やはり、とてもつらかったです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます