消費者金融と広告

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分け入っても分け入っても、公務員

2009-01-04 19:14:34 | Weblog

日経ビジネス2008年12月8日号の「終わらない話」で堺屋太一氏が医療崩壊、建設不況、株安不安に関して、官僚規制の強化が原因であると書いています。

そして公務員は、2つの思考の壺に陥っているそうです。
一つ目は、公務員の仕事は会計経験者なら数ヶ月の研修でできる単純で容易な仕事にもかかわらず、わざと分かり難い言葉や手続きを作って国民に分かり難くすることで、偉くなった気分になっています。
二つ目は、キャリア公務員のエリート意識で、現実にはエリート公務員は無知で情報も限られており、国民の間では公務員が公正中立性を失い各省益集団になっているとの批判が満ちています。ところが、多くの公務員は「政治家や民間企業の利益を図らず、自分たちの省益通りに進めるのが公正・中立」だと勘違いしています。

平成になって20年間に14人の総理大臣が出たのですが、みな「改革」を旗印にしたのですが、官僚たちの「改革阻止のシナリオ」のため、改革の成果はまったく上がっていません。

2008年10月15日に国家公務員制度改革推進本部顧問会議が甘利明・行政改革担当大臣に来年度作られる「内閣人事局のあり方に関する答申」を手渡したのですが、「分け入っても分け入っても、公務員」ということで、彼らの「改革阻止のシナリオ」のため、国家公務員改革が期待通りに進むのは確信できないようです。

国家公務員を「天下りを何回もするような特権的身分」から成果重視の職業に移行するのは、日本の存亡にかかわる喫緊の事項で必ず実行して欲しいと堺屋さんは書いているのですが、常識の無い麻生さんや甘利さんでは無理だなと思いました。