先日、いつもの散歩コースを歩いていたら、工事が始まっていて狭い路地をトラックが３台も占有していました。車は通行止めですが、人が通れる幅は辛うじて残されていました。
若い誘導員が立っていて「お気をつけて通ってください」と案内するので、黙っているのも何なので冗談のつもりで自分を指さし「太っていても大丈夫？」と聞いたら、「はい、問題ありません！」と元気な声が返ってきました。
真面目な青年なんだな、と考えながらゆっくりと通り過ぎましたが、途中から、私は喜ぶべきなのか悲しむべきなのか大いに迷ってしまいました（笑）。
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私は見ず知らずの人と話すのが嫌いではなく、こういうシチュエーションでは必ず一言二言声をかけてしまう悪い癖があります。歳をとって拍車がかかったのかその衝動を抑えきれないのです。いけないこととは知りつつ、他人様に声をかけてしまう。変な老人と思われているかも知れません。
たいてい男性は話しかけても答えが返ってきません。怪訝そうな顔で遠ざかるか睨み返されます。
一方、ご婦人方は概ね柔軟に対応してくれます。中には先に話しかけてくれる陽気な方もいらっしゃいます。もちろん、会話が成立しても長々お話をするわけではなく、一言二言ですぐに別れ、会話したことさえじきに忘れてしまいます。が、その日は何となく明るい気分になれます。まあ、これが路上会話のよいところです。リアルSNS（笑）というか。いや、これも「老人力」のひとつなのかも。∎