ブルグミュラー教則本(作品100)の4曲目はフランス語で 'Petite réunion' と題され、「子供の集会」という日本語訳が与えられています。petiteは小さい、幼いというという形容詞、réunionは女性名詞で集会という意味は分かるのですが、はて、具体的には何を指すのだろうと首をかしげてしまいます。
少々考えましたが、フランスに子供会があるはずはないと思いますので、私としては「可愛い子供たちが集まってお遊びしている」というようなイメージで弾けば「中(あた)らずと雖も遠からず」かなと思います。ブルグミュラー先生は黙して語らずですので。この曲は遊んでいても将来の紳士、淑女のようにお行儀のよい子どもたちのように感じます。
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さて、譜面をざっと見てみると、3度の和音、6度の和音が多用されているのが分かります。これが「学習のポイント」のようです。
和音は美しいのですが、これらを時には連続スタッカートで、時にはレガートで、つまり、軽やかに切った音と流れるようにつながった音にするのはとても難しそうです。特に6度の場合は指がもつれそうな高難度。ここが天下分け目と思います。完璧にできるまで練習ですね。短いけれど難曲です。∎
Burgmüller Op.100 Nº4 Petite Réunion | Pequeña Reunión