キリストのあかしびと 公教会の教父たち

公教会(カトリック教会)の諸聖人、教父、神父らの伝記を掲載していきたいと思います。彼らは、クリスチャンの模範です。

『ウゴ・ラッタンツィ神父 教会の忠実なしもべ』企画:デルコル神父、文:江藤きみえ、21

2022-08-19 15:07:40 | ウゴ・ラッタンツィ神父
『ウゴ・ラッタンツィ神父 教会の忠実なしもべ』企画:デルコル神父、文:江藤きみえ、21

 彼を中心としたこの仲間たちは、どんな方法でそれを実行したのでしょう。

 提出すべき3000部もの文書を印刷しました。そのタイトルには、「新しい神学教義の誤謬をあばく注意書き」と書いてあります。これを書いたのは、もちろん、ラッタンツィ神父その人です。こうして、この文書は、1963年の6月14日、第二次ヴァティカン公会議に参加するすべての教父たちに配られました。

 あとで、正式に教会憲章が教皇パウロ6世によって発布されたとき、まずこの文書が、前書き(ノータ・プレーヴィア)として読まれました。こうして、危なかった憲章の正しい意味が確かなものとなったのです。

 公会議の記録によりますと、この文書が読まれると、司祭司教たちの大部分が拍手喝釆して賛成しました。

 エキスパートとして、このとき、教義神学委員会の席につらなっていたラッタンツィ神父の気もちは、どんなだったでしょう。その喜びは、察するにあまりあると思います。

 公会議のならわしで、彼の名が特別に発表されなかったとしても、正しい信仰を守るために、これほど親しく協力できたことを、イエズスと、マリアに、心で感謝していたに違いありません。

 公会議の前後も、その進行中も、ウゴ神父は、正しい信仰を守るための記事をいろいろと書きました。


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