笑顔でいること
ありがとう・・・ (2013年06月30日付)について記したときには、
「仏教で言うところの『無くて七布施』 の中の『言辞施(ごんじせ)』
について コメントしていたが、(漢字仏教を疎んじている割には) この「無財の七施」という法話が結構 お気に入りであり、今回は、「和顔施」に関する話題などを少し。
「和顔施」は、本来、他人への施しを指すのだが、自分自身にも効果がある、というようなことが、「笑顔でいることの利点」で紹介されている。
また、
楽しいから笑顔になるのでなく、笑顔だから楽しくなる、とか言われたりするが、確かに、「笑顔を作ると脳は楽しくなる」 顔面フィードバック仮説の凄さが紹介されており、その中で、
推理小説作家の高木彬光さんのお話では、ノイローゼに罹ってしまった
女性のご両親が「何でもよいから1ヶ月、毎朝鏡に向かって自分が
最高だと思う笑顔を作りなさい」という知人のアドバイスを受け、女性に
実行させた。やがて2~3週間後、女性は以前のような快活な性格に戻った
という事例が載っている。
以前、自分自身の体験談として、神経を患ったときに、
「鏡に向かって泣きながら 笑う練習をした」 ということを
紹介していたが・・・、う~む、コンサルタントになれたかもなぁ。
もぅ1つ。
これも、その神経症を克服していく段階で、
「自分自身を騙し続けることによって、
体調そのものを好転させることができる。」
ということを、 ヒンズー教の教え のときに記していたが、同じことが、健康的な習慣を身につけるための「脳のだまし方」で、詳しく紹介されており、モチベーションや自制心に頼っていては うまくいかない理由と、それを克服するための方法が記されている。
それによると、
自制心は有限なものであり、「使えばなくなる」資質なのだ、 とのこと。
「ヒンズー教の教え」の最初は、「心が変われば、態度が変わる。」、というものだが、その「心を変える」ためには、最初に「習慣を変える」、そして、「行動を変える」、としていくほうが、正解のようである。
「習慣化する」ことで「意志の力」を鍛えることができる、と ここ にも出ている。
______________________________
玉(たま)琢(みが)かざれば 器(うつわ)を成さず、
人 学ばざれば 道を知らず
口語訳すると、
せっかくの玉も
磨き上げなければ 完全なものにはならない。
人も学ばなければ
人の道をわきまえることができない。
この言葉を常に念頭に置き、学ぶ気持ちを忘れずに、
様々な事を幅広く学んでいきたいものだ。
______________________________
http://www.sinkan.jp/special/chichi/3.html
~暗記するほどあらすじを知っているはずなのに、
最後の 書き添えられていた 一言には、ぐっと来るものがある。
もぅ1つ、胸あつのコラム紹介。
2012年1月17日付 読売新聞 [編集手帳]
タマネギに涙はつきものである。
「玉葱(たまねぎ)の 皮 剥(は)ぐ時に 易々(やすやす)と人にも見せて 涙ながせる」(富小路禎子(とみのこうじよしこ))。別に理由があっての涙を、タマネギにこと寄せて流した経験は歌人に限るまい ◆17年前の1月16日、兵庫県芦屋市の米津漢之(よねづくにゆき)君(当時7歳) と 深理(みり)ちゃん(同5歳)は 生まれて初めて、翌日の夕食用に 二人でカレーを作った。兄と妹は この記念すべき合作のカレーを口にすることができなかった。二人は翌朝の地震で亡くなる ◆「私には会ったことのない兄と姉がいます」。2年前、震災の追悼式典で 小学6年生・12歳の米津英(はんな)さんが挨拶した。「わが家では毎月17日にカレーを食べます」。今夜もそうだろう ◆阪神大震災からきょうで17年になる。歳月は流れても、親御さんの耳には幼い二人がはしゃぎながら料理をする声がいまも聞こえるであろうことを思うとき、タマネギをむく お母さんの目頭は想像するまでもあるまい ◆カレーか、ハンバーグか、亡きわが子の好物で献立を考えているお母さんは多いことだろう。1月17日のタマネギは、3月11日のタマネギは、普段にまして目に染みるはずである。