前回の記事のつづきです。
<お断り>
これは、3月7日の月曜日の夜にTBSテレビのNews23(マンデープラスという特集コーナー)で放送された番組をテキストに書き起こしたものです。
ブログでこういうことをやって著作権上問題ないのかどうか勉強不足で判りません。映像をテキストにするわけだし、営利目的でもないので見逃していただけることを図々しくも祈っております。
(もし問題があるようでしたら、ご指摘頂けますとありがたいです。よろしくお願いします。)
もしこの放送の内容が、今後雑誌などに掲載された場合は(内容にもよりますが)この記事は削除しようと考えていますので、あらかじめその旨ご承知おき下さいますようお願い申し上げます。
(注記)地の文はナレーション。地の文での括弧つきは場面の説明となっています。
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●『シスラーからイチローへ 時空を超えた一通の手紙』(4)
インタビュアー 「あ、ここはオレの方が進んでるぞ、みたいなところは?」
イチロー選手 「いまの中で言うと、僕は変化球を待っても、真っ直ぐを打つ、ということですね。
もちろん、完璧にはできないですけど・・・少なくとも、その意識を持ってグランドに立っているし。。ピッチャーにも拠りますけどね、もちろん。
そこが違う、そこが決定的に違うとこですよね。」
84年も昔のバッターと、バッティングを語り合ってしまう不思議。
イチローは、シスラーの言葉に納得し、反論し、驚いてみせた。
(バッターボックスに入り、シスラーのバットでトス・バッティングをするイチロー選手。何故かマリナーズのロゴ入りのハイネックのアンダーウェアにホームジャージの白のパンツ。)
イチロー選手 「(シスラーのバットを手に持って)いやぁ、、これでゲームは出来ないです、僕は。(強い調子で)無理だもん。これでヒットを打つことなんて。
おそらく全然違いますよ。(と、自分のバットと比べてみせる)何センチ違う?5、6センチは違うね。
あ、実は、太さって関係ないですけどね。あの、当たる確率っていうのは(笑)。(親指と人差し指で小さい丸を作って)この点で、当たりますから(笑)」
(今度は、自分のバットで打ち始める。明らかに先ほどとはバットのスピードが違う)
これが、今のイチローが辿り着いた理想の形だった。
イチローはこの形を、”子供のときに戻っている”、そう表現した。
気持ち良さそうにバットを振っていた子供の頃。(イチロー選手の子供のときの試合の映像。バットを構え、ボールを打って走り出すイチロー少年。そのバッターボックスでの構えはバットが寝ている)確かに今のイチローに近い。
パワーに憧れ、バットを立てて遠くへ飛ばすことに拘った時期もあった。それが、何故か今、子供のときに戻った。
漸く辿り着いた一歩進んだはずのその先には、何故か子供の頃の自分がいた。そして、84年前のシスラーがいた。
(再び、どこかの室内でインタビューされるイチロー選手の映像)
イチロー選手 「草が、、伸び放題のグランドで、、同級生とやっているゲームではないんですよね。たとえば僕が4年生、5年生のときに、6年生とやってる。6年生のピッチャーを相手にして”持ってた感覚”。それでも、アウトになるイメージって全く無かったんですね。実際、打てば間を抜ける、必ず間を抜けていたんです。感覚的に言うと、、どうでしょうね、6割から7割は、打ってたはずですね。
当時、どうやって僕がバッターボックスに入ってピッチャーのボールが見えていたか。どうやってヒットにしていたか、っていう感覚が鮮明に残っていたわけですよね。
これがなければ、どんなに子供のときに近づこうとも、そういう発想にはならないですよね。」
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(この部分には、クーパーズタウンのダブルディー・フィールド(野球発祥の地)を訪れるイチロー選手の映像が挿入されています)
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イチローには、アメリカの野球が誇りとする歴史的記録が次々と圧し掛かってくる。
(56試合連続安打のジョー・ディマジオ選手。最後の4割打者、テッド・ウィリアムス選手。史上最高の生涯打率3割8分7厘のタイ・カッブ選手の映像が次々と挿入される)
それでも、今のイチローが意識しているのは、彼らの名前ではない。
(どこかの室内でインタビューされるイチロー選手の映像に戻る)
イチロー選手 「まあ、僕なんかが、、シスラーの事をちょっと知ることが出来て、、ほんの少しはね。彼がどういう事を考え、野球をやっていたのか、84年前の野球選手が、、。
どう見ても後退してしまっている部分があるわけですよね、今の野球界の中には。でも、それが正常に戻ることを祈っているし、その為にはそういう信念を持った選手たちが、結果を残していかなくてはいけない、、。
僕は幸運にもそういう立場に居るんで、何かを示していきたい、きっかけを作っていきたい。。」
インタビュアー 「どうなんだろうね?シスラーの存在ってこれから。」
イチロー選手 「いや、ずーっと意識していたい存在ですよね。もう、、ライバルとして、、目標として。。」
イチローが、昔々の会ったこともない友達とバッティングについて語り合った。
ちょっと不思議な物語。
********** < おわり > ******************
全試合ヒットうってもおかしくない!w
がんばれイチロー!
みんなで応援しましょう♪
猫又さん、大変だったでしょう。
書いてくださって、ありがとうございます。
番組、見たかったなぁ。
さて、私もこの番組は見させていただきましたが、映像で観るのとは、また、違った味わいがあって面白く拝見いたしました。素晴らしいお仕事ですね。私も日々精進してまいります。めざせ!「猫又通信」!
ニュース23っていつもぶちっと切れて、関西ローカルの番組になってしまうのです。
今回猫又さんのおかげで、全貌を垣間見ることができうれしいです。
どこかで、再放送してほしいですね。
ところで、この中のGSでの撮影現場を偶然(でも無いかw)見ることが出来た幸運なあずさでありました。
長さを比べたり、軽く振ったり、トスしてもらった球をセンターに軽く打ち返したり、1時間くらい撮影してたでしょうか。
事情がわからなかったので、何で白いバット待ってるのん?、イチロー君は今年バットを変えるん?などと興奮して見ていました。
ありがとうございます。そしてお疲れ様でした。
私は渡米中だったので全く見れてないのですが、
こういう話があったことを
あずささんからも
お聞きしていたんです。
猫又さんがまたこうして書き起こしてくださったことで
一層それを深めることが出来、感謝感謝です。
それにしてもすごくいいお話ですね。感慨深いです。
実のところ、こんなに嬉しいコメントを頂けるなどという事は想像していなくて、、、苦労して書き起こしたんだから、ブログの記事に使わないのは勿体無いとの思いからUPしましたが、クレームが付くのではないかと内心びくびくしていたのです。(これから先、クレームが付くかも知れませんが(汗))
予想外のお言葉がいただけて、大変嬉しいです。本当にありがとうございます。
>kuni さま
はじめまして。コメントありがとうございます。
はい、もちろんです♪
私はイチロー選手が全試合ヒットを打っても驚きません。(でも、全試合打てたら野球を止めるとか言っているので、、それは嫌ですが(笑))
今年も皆で、”打てるだけ打て!”と応援しましょう♪(←いまだ、妄想中(爆))
>gegenga さま
コメントありがとうございます。
その言葉が嬉しいですぅぅ。。
言っちゃあなんですが、ホントに大変だったです(笑)
何が大変だったかというと、、これをやってはじめて気づきましたが、イチロー選手、滑舌が悪すぎ!(語尾が特に酷くてまったく聞き取れまへん(泣))ナレーションの所は録画を見ながらスムーズにカチャカチャ打てたんですが、イチロー選手の話してる部分なると、、手が止まっちまいます。
何度やっても聞き取れなくて、(前後の内容から意味を推測して)適当に書いた箇所が、、実は何ヵ所かあるんですよ~(爆)
>夜の飛行船さま
またまたのご飛来(コメント)ありがとうございます。
過分なお言葉を頂いて大変嬉しいんですが、、あのぅ、”先生”は止めて下さい~(尻がむずむずするので(笑))、頼みます。
めざせ「猫又通信」、もあまりお薦め、、出来ないです。。(こんな妄想&暴走のブログなんて目指しちゃいけませんよ~。自分で書いてて情けないですけど)
うちとこみたいなのは反面教師にして、まともなブログを早く開設してください。お知らせを楽しみに待ってますので(^^)
>あずささま
コメントありがとうございます。
関西ではそんなだったのですか。それはひどいですね。
省略部分も(適当部分も(笑))あるので、全貌とはいえませんが、少しでもお楽しみ頂けたのなら嬉しいです。
ホント、再放送しないのは、勿体無いといっていい内容の番組でした。(BS-iでもいいからやってくれればいいのに)
な、なんと、GS(今はSSでいいんですよね?違いましたっけ?(汗))での撮影を生で、見てたんですかぁ~??
ううう、羨ましいぃぃぃ。。
(でも、あずささまの勘違いした興奮振りは、、想像するとちょっと笑えます(失礼!))
>広場の天使さま
コメントありがとうございます。
うぅぅ、その言葉で苦労が報われます。こちらこそ、ありがとうございます。
テキストに書き起こしたせいだけでなく、こちらの能力不足のせいで、元のメッセージが正しく伝わらないような事が無ければいいですが、、と少し心配しています(汗)
>ともともさま
コメントありがとうございます。
あずささまからお聞きになっていたのと、全然違う、なんてことは、ないですよね?(汗)
場面の説明なんて、どうしても主観が入ってしまうので、、違ってたら申し訳ありません、と言うしかないです。。
苦労したので勿体無いという理由もありますが、やはり、このメッセージを他の方、他のイチロー選手のファンにも知って欲しいと思い、クレームも覚悟でUPしました。
完全な形でないにしろ、少しでも感じていただけたようで嬉しいです。
>皆様、本当にありがとうございました。