ひばりクイズ_547 4/13 (MI) 無言への対応
★動機づけ面接を始める・続ける・広げる 愛着障害・トラウマ・発達障害とESS―MIの新しいフロンティア?
精神療法. 48(2) 225-234. (2022) https://x.gd/INf5k
< 感想より >
ざっくりとした質問で恐縮ですが、思春期かつ不協和状態の方と面接を実施していて、「関わる」面接が続いています。
特に相手が頷きや無反応といった形で主張される場合に、こちらの技術としてどのようなところを磨いていけると良いでしょうか。
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動機づけ面接の研修会でよく出る質問です。
これはケースバイケースなので、無反応の時には○○する、と一言で説明することは困難です。
とはいえ原則的には、
・ノンバーバルも含めて「言外の聞き返しをする」つまり、クライアントの(a. 表情)や雰囲気などから(b. 心)の中でのセリフを想像して聞き返しをすることになります。
つまり質問にも書かれているように相手は何かを「頷きや無反応といった形で(c. 主張)」しているので、その主張の中身を想像して聞き返すという形です。
あるいは、
・クライアントが無反応であることに対してカウンセラー側から何らかの(d. 反応)を示すことを避ける(応用行動分析の言葉で言うところの「消去」をする)という形になります。難しい用語を使ったことをご容赦ください(詳しくは成書をご覧ください)。
動機づけ面接の習得は(e. スポーツ)の練習と同じで生ものです。
大きな原則はあるのですが、実際にそれがどう適用されるかは場面場面で決まります。
研修会などで実際の対話のデモをご覧になると雰囲気をつかみやすいかもしれません。
【解答例】 a.表情 b. 心 c.主張 d. 反応 e. スポーツ