さよならレコードたち

今や音楽でさえもインターネットで買う時代だ。
CDもいつかは消えゆく運命なのか・・・。
かつてレコードで音楽を聴いていた世代としては何だか寂しい気もする。

我が家に地デジのテレビとブルーレイレコーダーが届いた。
これはバンクーバーオリンピックの頃の話。
古いレコードプレイヤーと他の古い機器は処分することになった。
機械類はすぐに処分できたけれど、レコードはどうしたものか・・・。
さすがにゴミとして捨てるのは忍びない。
どこか買ってくれるところがあるかしら？？

神保町あたりに行くと買取してくれるお店は何軒かあるけれど持って行くのが大変だ。
LP盤×約75枚とEP盤×約30枚となると重くて手で運ぶのは無理。
車もないからタクシーしかないかなぁ。
それもタクシー代がかかるし、結局載せたり降ろしたりと手間がかかる。

そしてネットでみつけたのが、送料着払いでレコードを送り、査定の結果をメールで連絡もらって良ければ代金が振り込まれるというもの。
これなら荷造りするだけで運ばなくて済むし、お金もかからない。
便利でいいかも！と早速申し込みをした。

適当な箱にレコードたちを詰める。
なつかしいものばかりだ。でもとっておいても仕方がない。
ホコリをかぶったなつかしいレコードたちを眺めながら数え切れない思い出が通り過ぎていく。
その中からどうしてもというものを3枚残しておくことにした。
ビートルズのアップルレーベルのLP、リボルバーとレット・イット・ビーの2枚。



そして初公開の時のスター・ウォーズのサントラ盤だ。
アップルのドーナツ盤もとっておけばよかったかな。今になってちょっと後悔。
別の場所にしまってあるバンドエイドの日本版12インチシングルと英国版7インチシングルは保存盤なので、今回は入っていない。



　　　　　　　　　　　　

眺めていると思い出が尽きないので、淡々と作業を終了。
重たい思い出がいっぱいの箱は、神戸の業者へ送られていった。
そして査定の金額は・・・。

何とたったの1500円！
まぁ、保存状態も良いとはいえないレコードたちだし、貴重盤があったとは思えないし、CDではないのだから値段がついただけでも・・・ね。
この1500円でフランス製のシードルを買った。



手元に残ったアップルレーベルとリンゴ酒の泡。
思い出に乾杯。
そう、思い出は心の中にあるから大丈夫！