虹パパの日記

40代介護福祉士です。日本を良い雰囲気にしたいです。

感染症「予防」対策の参考にもなる「養生訓」75ー洗浴その3ー

2020-11-16 12:41:00 | 養生訓
いいお天気が続きますね。
夜勤明けですが、もったいなくて寝てられな〜い。

益軒さんは、仕切りに
「食べてすぐに寝てはダメ〜」
と言っているので、それも頭をよぎり寝れないです。

頼まれた遣いを済ませ、
散歩して、
懸垂して、
さて、ブログを書きます。
のつづきです。

浴場の盥の寸尺の法、曲尺(かね)にて竪(たて)の長二尺九寸、横のわたり二尺。

右、何(いずれ)もめぐりの板より内の寸なり。

ふかさ一尺三寸四分、めぐりの板あつさ六分、底は猶(なお)あつきがよし。

ふたありてよし。

皆、杉の板を用ゆ。

寒月は、上とめぐりに風をふせぐかこみあるべし。

(たらい)浅ければ風に感じやすく、冬はさむし。

夏も盤浅ければ、湯あふれ出てあしし。

湯は、冬もふかさ六寸にすぐべからず。

夏はいよいよあさかるべし。

世俗に、水風炉(ふろ)とて、大桶の傍に銅炉をくりはめて、桶に水ふかく入(いれ)て、火をたき、湯をわかして浴す。

水ふかく、湯熱きは、身を温め過し、汗を発し、気を上せへらす。

大に害有(あり)

別の大釜にて湯をわかして入れ、湯あさくして、熱からざるに入り、早く浴しやめて、あたゝめ過さゞれば害なし。

桶を出んとする時、もし湯ぬるくして、身あたゝまらずば、くりはめたる炉に、火を少したきてよし。

湯あつくならんとせば、早く火を去(さる)べし。

此如すれば害なし。


・入浴するためのたらいの大きさは、縦87センチ、横60センチ、深さ40センチほどで底板は厚く、蓋のある杉板製がよい。

・前述のように湯は浅いほうがいいので、18センチ以上張らないようにする。

・夏はとくに浅い方が良い。


泄痢(せつり)し、及食滞、腹痛に、温湯に浴し、身体をあたたむれば、気めぐりて病いゆ。 

甚しるしあり。

初発の病には、薬を服するにまされり。


下痢や消化不良、腹痛などのときは温湯につかって身体を温めると、気が巡って治る

病気の軽いうちなら、薬を飲むより効果がある


身に小瘡ありて熱湯(あつゆ)に浴し、浴後、風にあたれば肌をとぢ、熱、内にこもりて、小瘡も、肌の中に入て熱生じ、小便通ぜず、腫る。此症、甚危し。

おほくは死す。

つつしんで、熱湯に浴して後、風にあたるべからず。

俗に、熱湯にて小瘡を内にたでこむると云う。

左にはあらず、熱湯に浴し、肌表、開きたる故に、風に感じやすし。

涼風にて、熱を内にとづる故、小瘡も共に内に入るなり。


・身体に小さな傷があるときに、熱い湯に入って風にあたると身体に熱がこもり、

・傷からも熱が発生して小便が出なくなり、

・傷の部分が腫れてくる場合がある。

・この症状はとても危険で、死ぬことも少なくない


沐浴(もくよく)して風にあたるべからず。

風にあはゞ、はやく手を以、皮膚をなでするべし。


入浴した後、風にあたってはいけない

・風にあたったなら、すぐに手で皮膚を摩るとよい。


当たり前のように毎日お風呂に浸かっていますが、

益軒さんの生きた江戸時代は湯を沸かすのも一苦労。

今よりも大切に入浴を考えていたと想像できます。

一見、極端だなぁ〜とも思えますが、

せっかくの大切なお風呂、注意点を守って洗浴しましょうね、ってことなのかもしれません。


最後まで読んで頂いて有難うございます。

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