
外交官の夫(レイフ・ファインズ)は、妻が仕事仲間の黒人医師と出張中に殺され、しかも他の男とホテルの同じ部屋に泊まっていたと知らされショックを受ける。
奔放で活動的で美しい妻はアフリカ人のために日夜尽力して飛び回る生活をしており、夫はいつも妻の背中ばかりを見ていた。
仕事仲間の黒人医師との仲を怪しんでもそれを尋ねることさえできない。
そして妻は殺され、遺品からは夫の友人からの恋文さえも出てくる。
妻はなぜ殺されたのか、誰を愛していたのか、夫は一人で探し始める。
長い映画です。
舞台はアフリカで、タイトルから言っておそらくナイロビでしょう(よくわかっていない)。

以下ネタばれしています。
美しい妻は、たぶんタイタニックの彼女ではないかと・・・(すみません、調べてません)
物語は妻の死の知らせを受けた夫が一人で調べ始める現在と、妻との出会いからこれまでの結婚生活をつづる過去の映像と交互に進みます。
夫は妻をとても愛しており、とても大事にしてきました。
もっと一緒にいたいと思っても、バリバリ仕事している妻は帰りも遅く、ほとんど男性の黒人医師と行動をともにしています。
雨の庭を見ながらひざを抱いて座って妻の帰りを待つ夫の姿が切ないです。
遅く帰ってきた妻に、文句の一つも言わない・・・優しい夫。
忘れられた飼い犬のようです。
外交官はあんなに暇なんでしょうか。
じっと帰りを待ってないで、自分もバリバリ働いたり趣味を持ったりしろよ・・・と突っ込みたくなります。
なぜ殺されたか、と言う真実がわかるくだりは、映画的には目新しくもなくありがちというか、う~ん、まあそうだろうな、と、見ていて予想がつくようなものですが、アフリカの真実を垣間見るようで恐ろしくなります。
外国の製薬会社が新薬の実験に、現地人達を説明もなく使っていたのです。
多数の死者も出ていましたが、闇に葬られていました。
それを突き止めた妻が消されたのでした。
現地の子供達の辛い生活も映画の中にはよく描かれています。
目の前にいるこの子を助けたいと思っても、規則で助けられない。
助けを求める子供達が五万といる中で、その子だけを助けるのはルール違反なのです。
助けられるはずの目の前の子供も見殺しにしなければならない現実、見ていて辛いです。
妻は浮気なんか全くしていなかった、愛していたのは夫だけだった、と、死んでからやっとわかっていきます。
秘密を知らせなかったのも、夫の身を守るためだった。
それほど愛していたのに、生きている時は夫に伝わっていなかった。
夫はずっと疑っても何も言えず、捨てられた子犬のような顔をして待つばかり。
生きているうちに言ってあげていたら・・・製薬会社の秘密はいえなくても、いつも行動をともにしている男性の黒人医師がゲイであることだけでも言ってあげていたら、どんなに彼は救われていただろうかと思うと切ないです。
夫は妻が死んでしまってから妻の全てを知ります。
どんなに彼を愛していたのかもやっとわかります。
彼女の幻影と幸せそうに死を待つ彼が悲しい・・・
本当に切ない映画です・・・
お勧めです。
『ナイロビの蜂』をご覧になったのですね。
私も、ラストシーンは湖がとても美しく、それだけに死を待つのが切ないなと思いました。
ちなみに、主人公の妻はレイチェル・ワイズで、スターリングラードやハムナプトラに出ている女優です。
ガウガウ馬とは乗馬ではよく言う言葉なのですか?
何となくおもしろいですね。
では。
やっと借りることが出来ました~。
そうか!ハムナプトラの女性ですね!
ガウガウ馬は私が作った言葉です(笑)。
吠え付いたり噛もうとする犬を、「ガウガウ犬」といってたのですが、犬ではなく馬なので、「ガウガウ馬」にしました。
もしお手入れ中ぶち切れているカラフルをご覧になったら、「まさにガウガウ馬だ!」と思われると思いますよ~(笑)。
すごい迫力ですから(汗)。