どこの国にも変なのはいますが、私の愛するオーストラリアにも、やっぱりいるわけです。
あれは、私とまきんこがオーストラリアを発つ前日。
1年にわたるワーホリ生活の、事実上の最終日でした。
シティから少し離れた、ボンダイビーチに向かって出かけました。
海を眺め、2人感慨に浸っていると、気さくに話しかけてくる太った男の人。
やつ曰く、自分はエジプト人(だったっけ?)で、英語の教師をしている。
昔日本人の彼女がいた、と。
ここでまず一言言いたいのですが、思うに、日本人の女の子を引っ掛けようとする男っつーのは、よく、
「僕は昔日本人の女の子と付き合っていたんだ!」
と言います。
…で?
私は愛想がいいほうではないので、答えづらい。非常に。
「じゃあこの人は安心?」と思う人なんて………(いるかも)。
今思ったけど、それって知り合った子に、
「元彼がその近所に住んでた」とか「同中出身!」とかと同じ?
あーーーー、やっぱりそれ言う人によりけりか。
かっちょいい人や好きな人に言われたら、むかつきはしないか。
そうかそうか、じゃあまぁいいや。
でもね、やっぱ前述の太った人は、プラスになるだろうと思って言ったと思うのよ。
話戻るけど。
で、誘ってきたので、
「今日はオーストラリア最終日で、特別だから、2人でいる。」
と答えると、
「そりゃあ大変だ!今夜はパーティーしなきゃ!」
さぁ、行こう!と言うわけですよ。
「僕が最高の夜にしてあげるよ!」
と、シティに戻ろうとした我々の後を付いてくるわけですよ。
だー!うぜー!!!
一緒にバスに乗り込んでくるバカ男。
でもバス代払ってもらって、ちょっとラッキー♪
…と思ったのが大間違い。
「日本人の女の子って、肌がとてもきれいだよね…」
「素敵なズボンはいてるね」
「僕の手なんてゴツゴツだよ、ほら触ってみて」
隣に座られてしまった私に、
大セクハラ攻撃。
「ちょっと!触んないでよ!」
「Have fun!」を繰り返すそいつに、私は尋ねました。
「貴方の言う"Have fun"とは、一体何なのですか?」と。
「わかってるくせに」とにやにやする男。
しかしついに、
「もちろん、Having sexのことだよ」
…。
ぎゃあぁあぁあぁぁぁー!!!
すぐに、後ろの席に座っているまきんこに知らせる為、携帯電話を握りました。
やつは日本語がわからない。
まるで友達から電話がかかってきたかのように見せかけて、まきんこに話しかけました。
「まきんこーまきんこーこいつ変態だよー!」
逃げられそう、と思ったのか、そいつはこともあろうに「説得」を始めました。
「エジプト人としたことある?」
「僕なら君ら2人とも満足させてあげられる。100%ね!」
絶対にいやー!
ぶさいくは嫌いー!
それ以前に、あほかお前はー!!!死んでしまえ!!!
意見はすぐに一致。
「次のバス停でダッシュで降りる!」
直後に、バスが停留所に止まりました。
「どーしてなんだよ~!」
と言うバカに、その時私が言ったのは、
「NO, THANK YOU !!!」
変なセリフですね。
「結構です!」って…。
今思うと、もっとこういい捨て台詞はなかったのか!と思いますが。
なにしろ、パニクってたんです。
女の子ですから。
バスを降りたら、さっきまでの気持ち悪さや怖さと入れ替わりに、むくむくと怒りがこみ上げてきました。
日本人の女子あんまなめんなよ!と2人で怒りました。
すごく気持ち悪かったし、怖かったし、むかついた。
自業自得だしね。(だってもっと早い段階で逃げれたし)
自分にも腹が立ちました。
最後の最後にこれかよ!
でもねー、まぁ人生こんなもんですよ。
無事でヨカッタヨカッタ。
2人共この話は、彼氏はもとより家族とかにはしばらく話せませんでした。
絶対に怒られる確信があったので。
あ、もうひとつ、2人が家族に話せなかった話が。
また今度。