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マハロ船長の航海日誌2

マハロ船長は
ミニチュア・シュナウザーの船乗り犬です。
毎日たべものの匂いをたよりに
大海原を航海しています。

出船繋ぎがいいデフネ!

2021-01-28 20:58:39 | ヨット
愛艇「Pukalani」は隣近所の艇とは逆方向に向いています。

これは「出船繋ぎ」と呼び、舳先(船首)を広い海面方向にして係留する方式のことです。
出航時はそのまま前進すればよいので楽なんですが、着桟時は、一般的に船が不得
意なバックで着岸しなければならず面倒です。特に一軸ペラはプロップウォーク
いう横滑り現象が発生してしまいます。
(お借り画像)

だから、マリーナの係留方法は圧倒的に「入船繋ぎ」が多いです。ヨットで一番難
しいのは「帆の操作」ではなく「着岸時の操船」であると言われていますから、一
番楽な「入船繋ぎ」が合理的な判断ですよね。

しかし古くから「出船精神」という言葉があって、軍隊とか警察とか消防とかの「緊急出動」が必要な機関では、船も車も「出船繋ぎ」が多いです。(あえて多いと言った
のは、諸事情でそうもいかない場合があるからです。)
ちなみに「出船精神」をウィキると、
<出船精神(でふねせいしん)とは、旧日本海軍の伝統で、いつでも確実、迅速に
行動できるよう準備を怠らないようにしようとする精神のこと。船舶の桟橋への係
留方向についての用語からきている。
艦船を係留する際、舳先(船首)を港の出入り口(海側)に向けることを出船、陸
側に向けることを入船(いりふね)という。港によっては港外で向きを変え、後進
で入港するなど手間がかかるが逆に出港は短時間であたるめ、急な出港の多い軍艦
には有利となる。以後の動きをスムーズにするべく事前に用意し、常に使用可能な
状態にすることを徹底する精神は多くの海軍で受け継がれており、日本海軍の創設
時に大英帝国海軍から教授された。船を直ちに前進させて出港できることから「よ
うそろの精神」ということもある。
海軍に限らず、消防署において車両の前方を外に向けて駐車する、救急隊が現場に
到着した際、運転員が救急車の前を必ず出口に向けて駐車するなど、急を要する職
業において広まっている。
海上自衛隊では『出船の精神』と呼ばれ、人員や機材が即使える状態にする心構え
が教育されている。なお艦船の入港は発足当初から出船で行われてきたが、エンジ
ンの騒音問題やタグボートの高性能化を踏まえ、近年は入船で入港し港内で向きを
変えて出船で係留するのが中心である。>

と書いてあります。

次の写真は、私が大学生の頃初めてヨットのクルーになったときに乗っていたケッチですが、かたくなに出船繋ぎをしていました。

「かたくな」というのは、このヨットはバックが非常に苦手なロングキール艇で、着岸は係留ブイを拾ったあとは、ひたすら人力で係留ロープを引き寄せていたので、ある中堅クルーが『入船繋ぎのほうが安全且つ確実なのではないか?』と進言しましたが、「出船精神」を理由にキャプテンに却下されていたからです。クルーという名の「奴隷」がたくさん乗り込んでいたからできた技なのかもしれません。それと、係留海面に余裕があり、隣の船にぶつかる危険が少なかったからかもしれません。(係留ロープをペラが巻き込むトラブルはありましたが・・・)

その後、自分のヨットを「出船繋ぎ」にしたことはありませんでした。
しかし、今のPukalaniになって初めて出船繋ぎにしました。
これは、いまさら「出船精神」みたいな精神論を持ち出してきたわけではなく、隣のソレイユルボンとのマストの干渉を考えた結果です。
つまり、同じようなヨットが隣り合わせのとき、台風で大きく船が揺れた場合に、マストとマストが絡まってディスマスト(マストが折れる)の危険があるからなんです。YBMのバースは狭いので、十分にあり得る事故なんですねー。

Spirit of Mahaloの時に試しに出船繋ぎにしたところ乗り降りがとても楽でした。
ただし、この時、前後を入れ替える作業は、完全無風時に行ったのはもちろんです。


大型艇特にモーターボートに出船繋ぎが多いのは、船尾からの乗り降りに適した船
型が多いのと、スラスターを使った方向転換が容易なためだと思います。
ヨットも、トランサム(船尾)がオープン・タイプのヨットはそのほうが乗り降り
便利でしょうね。


それから、これは自分のバースの位置という個別事情でしかありませんが、出船繋
ぎにしておくと、舳先が北向きになり、冬の北風をキャビンに呼び込まないという
利点があります。意外に重要ポイントなんですよ。

こちらは地中海のヨットハーバー。出船繋ぎが多いですね。
(お借り画像)
こちらはアメリカ。マリナ・デル・レイ。入船繋ぎが多いですね。
(お借り画像)

ワンちゃんも出船繋ぎだと乗り降りが楽ちんですね😀 
(お借り画像)

大いに広めたい出船精神です!

ようやく上架整備できました

2021-01-22 18:10:44 | ヨット
去年の高海水温のせいで船底の汚れが悲惨なことになっていました。
本当は11月に上架する予定がバタバタしていてこの時期になってしまいました。
幸い、今日は気温も高く作業日和ではあります。

船底にかなり海藻が育っているのは承知していましたが、
実際にクレーンで上がって来たところを見ると、スゴイです。

”おお牧場は緑”なみですよ。『♪良く茂ったものだ♪

海藻の厚さは指一本分あります。
海藻と呼んでいますが、フジツボの先から伸びているようで、正確には海藻ではないのかもしれません。

プロペラは、一度潜って掃除したので、まあまあな状態です。

掃除前

掃除後(フジツボの根が残っていますが、今回はこのまま上塗りするつもりです。いい加減!

これだけの量が、船底に付いていたのですね。

今回使った塗料はこれです。
イマイチなネーミングですが、牡蠣が付きにくいとの宣伝文句と値段に惹かれて買ってみました。

2kg缶で、一回塗りにちょうどでした。
東京湾では、二回塗りで1年間持たせようとするよりも、一回塗りで半年ごとに塗る方が良いのではないかと考えたのですが、はて?どんなもんでしょうね?

塗料が少し余ったので、フィンキールのみ重ね塗りです。
この部分は深くて、潜って貝落としは無理なんですよね。
この時期は塗料がなかなか乾かなくて困るのですが、今日の気温であれば乾いてくれるでしょう。土日とも雨で、作業できるのは今日の金曜日のみ。
雨の予報ですが明日下架します。

追伸1/23
雨の中下架しました。
エンジン整備(外注)も完了し、自バースまでの機走の早いこと!

ミニ・シュナ大集合

2021-01-16 19:03:29 | 日記
2021/1/11
横浜港シンボルタワーに行ってきました。
横浜港に入港する時に、海側から見ることはありますが、陸から行くのは初めてです。

海図で見ると、場所が良く分かりますね。
ピンクのピンが刺してある所です。

今日は、ミニチュア・シュナウザーばかりが大集合の日なのです。








マフラーのボンボンが大人気のマハロでした。



シンボルタワーに登ってみました。
ベイブリッジがよく見えます。

同一犬種というのはワンコでも分かるのでしょうか?
マハロは大喜びで遊びまくりました。

ウチに帰ったら、マハロは「バタンキュー!」でした。

新春初乗り安航祈願

2021-01-10 20:19:57 | ヨット
2021/1/4
新春の初乗りをしました。
今日はマハロ船長もご乗船であります。

とはいえ、この寒さではセーリングする気にならず、マリーナ内を一周しただけでした。

体が冷え切る前に帰港すると、真冬の寒さがむしろ気持ちよかったです。

年末年始中の作品です。
消防ホース製のブームカバーはあまりに見栄えが悪く、なんとかしたいと思っていたのですが、その頑丈さは捨てきれず、消防ホースの上にエンジ色の布をかぶせてみました。そこそこキレイになりました。

オーナーズベンチに座布団を取り付けられるようにしました。
もっともニトリの座布団に固定用の紐を縫い込んだだけなんですけどね。
ゲストにはここにゆったりと座っていただけます。

ソーラー充電板は、日差しが強くなってきて、その性能を発揮しているようです。
我が艇はあまり電気製品は使いませんが、バッテリー上がりの心配がないのは強い味方です。

1/10は、O田さんのN L号の初出航の手伝い。

とはいえ、この日も寒さに抗うことなく、港口までの航海です。

どこかでみたようなヨットが・・・・
以前に所有していたソレイユルボンです。
おまけに船名が、当然改名していると思ったら前のままなのにビックリ。
この寒さでは出ているヨットは少ないのかと思ったら、結構セーリングしているヨットがいました。
コロナ感染とは無縁の海上で大いにストレス発散するのは良いことだと思います。

初詣〜森戸神社〜

2021-01-03 10:39:37 | 日記
下手するとテレビ&酒漬けの正月になりそうなので、徒歩1時間の葉山・森戸神社まで初詣に行くことにしました。
1月は高確率で富士山が見えるのですが、今年も期待を裏切らないでいてくれました。


葉山・大浜海岸。
アウトリガーカヌーが並んでいるのを見ると、ぢょっとハワイを彷彿とさせます。
でも、この後ろは「葉山御用邸」なんですよね。超ニッポン(笑)



真名瀬バス停近くからの富士山。
裕次郎灯台と名(菜)島の鳥居と富士の重なりが本当に絵になります。


葉山町としてはまあまあの行列。


参道脇にはいくつかの社(やしろ)があるのですが、これは「お咳地蔵」。咳止めの御利益から、声を使う職業の人にも篤い信仰を集めているそうです。いちおう"ウクレレ・ミュージシャン"(笑)たるワタクシもお参りしておきました。御利益あるかなぁ?


"畜霊社"というのは、動物の病気に御利益あるらしく、マハロがお参りしました。

ちなみに、鎌倉八幡宮みたいな大きな神社では、ペットの入場さえできないことが多いのです、ここは、ペット連れも全然OKで、まことに嬉しいことですね。

葉山の海岸は、森戸海岸も一色海岸も広くてキレイです。


チコチャンカットや、ジョンウンカットをしてくれる理容室。(御用邸近くです)
ワカメパーマも始めたそうですよ。(誰かやってみない?)


帰り道、峯山のバス停です。ハート形の停留所看板と富士山が映えてます。


この海が好きで住み始めて30年ですが、まったく飽きることがない風景です。


こちらは地元の熊野神社。こちらもちゃんとお参りしておきました。
疫病退散の願いが届きますように!