名古屋美味しいもん、不味いもん食べある記

美味しいものは、自分の脚と舌で探すもの。ガイドブックやフリーペーパーは全て広告。本当にいいものを見つけよう。

一社のチェーン店。《我楽多文庫》《ばんざい》《八剣伝》。

2012年08月10日 | 日記
これらの店が《おいしい》と評する人の舌の感覚は僕には理解できない。
目的は《安さ》以外にない。
もちろん、気軽に入れるのも、チェーン店のメリットかもしれない。

串焼きの《八剣伝》
大衆和食の《我楽多文庫》と《ばんざい》。

若い人が、安く楽しく騒ぐには、ここでもいい、という感じだ。

少なくとも、おいしいものを食べに行きたい人の行くところではない。
舌鼓を打つような食事を望むことは無理だろう。

名古屋の人は、個人店の味を追求した料理よりも、冷凍食品だろうが、化学調味料がたっぷり入っていようが、安いものが《お値打ち》という、普通では考えられない感性があるようだ。

ダシもとっていないのかと思われるような鳥鍋で、僕なら満足はできない。
解凍秋刀魚の塩焼きが、料理だなんて僕は思わない。

僕はこの中では、《ばんざい》が、それなりにがんばっているとは思う。

ただ、お客様や、大事な人を連れて行く店ではない。
あくまで、仲間との「ちょっと一杯!」感覚である。

刺身を頼むと、カジキ、シビがマグロという名前で出てくる。
冷凍イカや甘エビが乗っかっている。

少なくとも、本マグロや、天然ハマチなどは期待するほうが悪い。

それでも運さえよければ、ばんざいの刺身は、悪くないこともある。

大衆文化といえば聞こえはいいが、居酒屋とは《安酒屋》のことだ。
冷凍中国産の枝豆や、冷凍ブロイラーがおいしいと思う人は喜んでいけばいい。

自宅に帰るとき、一社で降りて、軽く一杯、という目的で使って欲しい店だ。

一社なら、一度は《千貫家》《こもれび》《しょうわ》にも行って、料理とは何かを知ってもいいと思う。
それを知った人が、この店を使うほうが、味に対する広がりが持てるはず。
こういう店しか知らない上に、これがおいしいと思うようなら、僕は悲しすぎる人生だと言いたくなる。