「お待たせ!」
不意に冷たいものがホホにつたってくる。
ひゃ、と呼んで飛び上がる。
「悪い、悪い」
そんなことで驚くことですか?
「だって」
数日に倉庫に閉じ込められ
カギの数をそろえるだけで、4000通り好きなだけ回してみる。
えてして、間違えて!
どこをどういじった結果なのか定かでなかった。
幸運な偶然に違いない。
「かも知れねぇーけど、どうすうんだ。こんなもん」
俺に頭がいいと知恵の輪を置いていきあがった。
どうするんだろうね、ほんと?
お手上げだ。
仕組みも使い方も分からない。
「そんな顔をするなって」
「でも・・・・」
「だって」
ふくれっ面で、金欠ってのに。
ブッチャケ私も何か飲みてぇ。