『夜行観覧車』

◇『夜行観覧車』

湊かなえさんがゲストのゴロデラが面白かったので久しぶりにレポでも!
…と思ったものの、時間的な余裕がなくて断念しました。
ドラマのほうは１話のみ視聴。
高級住宅地のドロドロした人付き合いに辟易させられたのと、
過去回想が長く感じてしまったので次は最終回を観ればいいかなと…すみません。
とはいえ、犯人が気になり原作を読んでしまったというね(-_-;
湊さんの本を手にしたのは『告白』に続いて２冊目。
『告白』のラストはなんとも後味が悪い気持ちにさせられたものですが、
この『夜行観覧車』はスッキリ爽やかとまではいかないまでも、
収まりが良かったです。
犯人の動機も「あぁ、それで…」と納得。
遠藤家は最後の啓介の言葉がすごく印象的で好きでした。
面倒ごとから逃げ回っていた旦那が腹をきめる感じが良かったです。
激しい反抗期とかなかったので思春期の苛立ちはわからないものの、
そうやって八つ当たりできるのは許してもらえるだろうという甘えがあるからですよね。
親だって普通の人間なのだという認識を子どもは持つべきなのかも？
思い切り反抗できるって幸せなことなんじゃないかと。

吾郎は自分も出たかったと言ってましたけど、
啓介役がやってみたかったのかな？(←ドラマだと宮迫)
それとも高橋克典さんがやっている刑事役でしょうか。
あと成人男性のメインどころは、殺されちゃう高橋家の旦那さん役ぐらいなので、
上記２役のどちらかということに。
いつか湊作品に出演する吾郎を見てみたいものです。

セレブとかこの先もきっと無縁な人生を自分は歩いていくと思いますが、
身の丈にあった生活以上のものを求めて無理をすると、
色んなものが壊れていくんだなぁ…としみじみ思ったり。
見栄をはるのって無意味でくだらないこととわかっていても、
どうにもならない感情がきっとあるのでしょう。
文庫版の解説をドラマの脚本の方が書かれていて、
原作とは違う設定や展開があるのだとか。
さすがに犯人は変えないと思いますが。
…やっぱりドラマも観たほうがいいのかなぁ…(;´Д`)


ではでは