さてさて、そんなわけで短いけれど盛りだくさんのイギリス旅行でした。今回いろいろなことをして、充実の旅行だったけれど、懐かしい友人達との再会の時間の次に、今思い出が残っているのは、ごくごく普通のロンドンの街角。でも、街や通りのあちこちに、いろんな思い出があふれていて、思いがいっぱいで、なんか涙が出そうになってしまいました。
今回もそうでしたが、当時暮らしていたときも、街を歩いていても公園でゆっくり時間を過ごしていても、周りではいろんな国の人たちが、私には全くわからない自分達の言葉で話していて、そんなあまり干渉を感じない場所で、いろんなしがらみからも解放されて、素の自分と向き合った時間を過ごしていたのかな・・という気がします。素直に私は私・・と思うことができた時間でした。最近の私、仕事などある程度は仕方ないときもあるけれど、それ以外のことでも、いろんなことを我慢してしまったり、周りと自分を比べてしまって必要以上に不安になったり、落ち込んだり、そんな感じが続いてました。だから、もう一度自分の原点というものを、見つめなおしたくて出かけた旅行でした。そして、今回そのときの思いを、少し取り戻した気がしました。今まで知らず知らずのうちに、ちょっとかっこつけてたのかな。もうちょっと素直になりたいな・・と思いました。
「秋のロンドン編」最後は、テーマは特に決めず、ロンドンの街角、としようと思います。
街を歩いていると、素敵だな、おもしろいな・・と思うショーウィンドウがたくさんありました。スペインのカジュアルな洋服のブランドZARAは東京にもありますが、ZARA Homeはなかなか素敵なお店でした。ウィンドウも。


どれが背景の絵か、品物かわかりますか?

車の窓からピザ。このウィンドウも目を惹いてました。

イギリスでは、交差点の他にラウンドアバウトというものがあります。このラウンドアバウトをぐるぐる回って、行きたい方向に方向転換します。

街角や公園においてあるベンチ。天国に召された方の思い出のために、その方の名前などを刻んで、家族が作って置いたりします。

街の建物の玄関脇のランプとハンギングバスケット。

格子の窓と、窓の周りにはうグリーンがなんとも素敵。

このように半円になっているような通りには、"クレッセント"という名前がついていることが多いです。クレッセントとは"三日月"の意味。確かに三日月のように弧を描いてますよね。

リバティデパートの家具売り場に飾ってあった照明が素敵でした。シャンデリアの普通クリスタルできらきらしているパーツが、ビロードのような生地でくるまれてました。

アーケード。色使いが素敵で撮りました。

私の大好きなポートベローマーケット。このマーケットに限らず、マーケットには新鮮なフルーツがたくさん。このマーケットではアンティークのガラス瓶やミルクポットなどを買いました。


このきらきらのクリスタル(アクリルパーツかな)、私も持っていて、どういう風に飾ればいいんだろうと思っていたのですが、こういう風に窓辺にたくさんつけるんですね。

人を迎える灯り、というのがあちこちに。このように、外から玄関ホールの灯りが見える家がたくさんありました。

こんなに雰囲気のある地下鉄の駅も。

私が日曜日に通っていたチャーチ。

ロンドンで一番好きなホール、ロイヤル・アルバートホール。夏の音楽祭”プロムス”や、クリスマスの時期のヘンデルのメサイヤはここに必ず聴きに行ってました。ちなみに、年末は日本はベートーヴェンの第九ですが、ヨーロッパではこのメサイヤ。だから、私もクリスマスの時期には今でもメサイヤを聴きに行きます。

親友が住んでいた通り。The Little Boltons(リトル・ボルトンズ)。彼女の家でもいろんな話、しました。

ちょっとしたサンドイッチやさんなのだけど、看板がとってもおしゃれ。

地下鉄の駅に貼ってあったヴァージン・アトランティック航空の広告。ヴァージンが乗り入れている都市とその特徴が世界地図上に乗ってます。Salsa in Cuba, White House in Washington..とか。 Tokyoのところはなんと・・?と思って見たら、Lost in Tokyo だって。なんかちょっとおかしかった。

ピカデリーサーカスのエロスの像はいつもたくさんの人で賑わってます。ガイドブックにも載るスポットだけど、こういうザ・ロンドンみたいなところも、けっこう好き。

最後は・・私がロンドンで一番好きな場所。テムズ川と川沿いからから見るビッグベン。以前ヨーロッパで暮らしていたときにも、日本に帰国する前日の夜に訪れたところ。今回も、帰国前日の夜と出発の日の朝も早起きしていきました。
ロンドンという街が出来上がる前からきっとそこに流れていたテムズ川。いろんな人がいろんな思いで、この川を眺めてきたんだろうな。
以前こんな短歌をつくったことがあります。 「幾千の季節と人の温もりを抱きて流れゆくテムズ川」


長々とロンドン旅日記におつきあいいただきまして、ありがとうございました。私もこうして残すことができて、いい思い出になりました。このとき取り戻した気持ちを忘れずに、これからもいきたいな・・と思います。