Cafe開業への道

長年勤めていた会社を辞めて京都の大徳寺門前で
カフェを開業することにしました
その奮闘の記録を書きとめていきます

CAFE Du MON いよいよ改築へ 

2008年05月16日 | Weblog
さかのぼること 5月14日(水)
店舗の改築をしていただくことになった「ローバー都市建設事務所」との契約を済ませました。

日程計画も出していただき、いよいよ実際に店舗の準備に入ります
店舗の設計・施工をどこにお願いするか・・・いろいろと探して迷いましたが
私の場合は、もともと実家で両親が喫茶店をしていた場所をリニューアル
し、それに併せて両親の住まいも改築する必要があったので、
店舗専門の工務店ではなく、住宅と店舗の両方をうまくデザインしていた
だけるところを前提に探しました。

ローバーさんは、京都の町家の再生などの活動を積極的にされているとこ
ろで、京都の町、近隣との融合とともに地域の活性を大切にされている姿
勢に共感を得ました。
会社のHPを見ると、企業理念や設計指針を明確に打ち出されていました。
私は前職の仕事柄、こういう面(会社のトップの理念や方針の徹底)は、
仕事でかかわる時には一番大切だと思っていましたので、最後はこれを
信じてここに決断しました。
とは言え、最近は掲げているだけの会社も多いですから、担当の方や従業員の方々の対応もよく見て判断する必要がありますね。

ローバーさんが手がけられたカフェも見せていただきましたが、そこは
京都の西陣にある町家をリニューアルしたカフェですが、
なかなか素敵でした。
きっと、Café Du MON でも、いい仕事をしていただけるでしょう!

何度かの打合わせをして、大枠がまとまった設計図面が仕上がりました。

これから1ヶ月程度かけて内装など詳細の詰めをしてゆき、着工は7月から。

年寄りの両親の自宅と店舗スペースをきっちり分けて、両親にとっても住
みよい家にするために、結局、自宅の改築の方が大掛かりになりました。
おかげて、店舗スペースも少々狭くなってしまいましたが、
最後にできる親孝行です。。

父が脳梗塞で倒れて店を閉店せざるをえなかった「喫茶 門」
  (1972年に開店、2004年までの約32年間続いた
                一応、老舗の喫茶店でした)
今年9月には、“Café Du MON”として新たに復活します。。
★閉店の喫茶「門」

京都はお祭り(美しい京都の紹介)

2008年05月16日 | Weblog
 
ヨーロッパにばかり目を向けているわけではありません。
私が住んですいる京都の北山~上賀茂界隈は、普段は人の少ない
ところです。
でも、年に3回ほど、突然わいたかのように人が増える一瞬があります。
その一つが、今日、5月15日の「葵祭り」です。
★今年の斎王代 

葵祭りの行列は、午後からは下賀茂神社を出て、加茂街道を上賀茂神社
に向かいます。
多くの観光客の方々が来られて鴨川を行列と並行して“追っかけ”する
姿が見られます。

上賀茂神社の橋の一つ南の橋、普段は人を見かけるのが少ないくらいの
「上賀茂橋」なのですが、周辺に人だかりができます。

小さい頃から何度か見ている葵祭りですが、お天気も良かったので橋
まで出てみました。

★人でにぎわう上賀茂橋周辺の加茂街道

私の愛する鴨川の新緑は素晴らしくて、橋から眺める新緑の大文字の
舟形、鴨川に涼しげに立つサギの姿・・・

おもわず、シヤッターを 
「やっぱり日本もいい、京都は素晴らしい! 鴨川サイコー!」 

★鴨川のサギ

★上賀茂橋から新緑の舟形をながむ

ちなみに、次は、8月16日。
この写真を撮影しているこの橋が、人であふれます
大文字の絶好の見所ですから!

老舗パティスリー(Paris編) [その3-新進のパティスリ]

2008年05月13日 | Weblog
★Sadaharu Aoki


★Pain de Sucre

日本人からすると海外のスィーツは甘すぎることが多いのですが、
最近はこちらも結構、繊細な味にかわりつつあるように感じます.

特に、老舗できないけど最近人気のパティスリーやブランジェリーは、小ぶりのものが増え、甘さも抑えてあり、繊細な味に近づいているものが増えています。

日本でも東京ミッドタウンにできた有名な「Sadaharu Aoki」のパリ店も行ってみました。(実は偶然前を通ったので、入ってみたのですが・・)

小さな小さなお店でしたが、3テーブル程度のカフェスペースがあったので、そこで一ついただくことにしました。
日本を強調すべく、和素材をふんだんに取り入れ、ケーキにも‹パンブー›や‹ユズ›などの日本の名前が付けてありました。
このケーキは確か「ゼン」だったかと思います。
白ゴマと黒ゴマと生姜を使ったケーキでした。
「Sadaharu Aoki」のラデュレ以上に種類豊富なマカロンは、マカロンコンクールでパリの老舗を抑えて2位をとっただけのことはあります。
「これがおいしいマカロンだ!」と文句なしに納得できるマカロンでした。
かじったときの食感、甘味、クリームの味、クリームとマカロン生地の調和・・など文句なしにバランスがとれていました。
種類毎の味の特徴もしっかり出ていました。

マカロンでは、私は、老舗ではないこの新進パティシェ、Sadaharu Aokiに“一本!”です。★マカロン  
★ここでもロールケーキが・・・

前回、パリに行ったときに行ったマレ地区にある「Pain de Sucre」ここも最近人気のパティスリーです。
全体に甘味を抑え、繊細な味で勝負しています。
きれいなグリーンをしたシンプルなパウンドケーキがあります。
グリーンは抹茶ではなく、ピスタチオを使ったケーキです。
ピスタチオ味にライムの香りをつけてチェリーを混ぜ込んで仕上げてあります。
パウンドより軽い“かるかん”のようなソフトなケーキです。

これは私的にはパリの一押しですが、写真を断られたので、写真をお見せできないのが残念。。。 
これもカフェメニューでチャレンジしたいと思っています。

★Pain de sucre ウィンドゥからのぞくケーキとかわいいマシュマロ

老舗パティスリー(Paris編) [その2]

2008年05月10日 | Weblog
★込み合う人気Laduree


★Ladureeのプチガトー

パリの老舗パティスリー・サロン・ド・テと言えば、出てくるのは「Laduree」ですね。人からも薦められ、当然、足を運びました。

ここ、観光客も多いですが地元の人たちにも人気です。
ラデュレのサロン・ド・テは歴史もありますから、高級感が前面にでてい
ます。値段もそこそこ高級プライス設定です。(その分、客層が良い)

パリに何店舗かありますが、私は、コンコルド広場近くのお店に行きまし
た。平日の3時前だったと思いますが、にもかかわらず相変わらず行列で
す。中に入ると、狭い店内は、ケーキを購入する人で満員!
 
かろうじて、サロンの席がが一つ空いていましたので、そこへ・・・
中のお客さんは、皆さん、ブランド物を身に着け、ブランドショップの買い物
帰りといった、生活にかなりゆとりのある人々でにぎわってます。

店員さんも、高級老舗パティスリーで働いているというプライドが感じられる接客です。日本だと、ちょっと偉そうな感じで倦厭されるかも。。。 
でも、サービスのプロらしいキビキビとした対応は、日本の最近気になる若い子の頼りない接客対応とは雲泥の差!   
海外に来ると、どんな仕事でもプロ意識の高い人がいるので嬉しいですね。
サービスを受けて安心感と気持ち良さが感じられます。

せっかくLadureeのサロンに来たのですから、観察する意味でも、軽く食事をすることにしました。
もちろん、ランチでもどれもが13ユーロ~25ユーロ程度はします。
シンプルな定番を頼んでチェックしようと、Ladureeの名前のついた、サンドイッチのセットにしました。

テーブルのセッティングがされると(上の写真のセット)、紙のクロス・ナプキンからシュガーまで、Ladureeの名前が入っています。
カトラリーも当然、よく磨かれた銀製品でした。

Ladureeオリジナルのクラブハウスサンドは、特別なものではありませんでしたが、それなりの満足は得られるものでした。
添えてあるフライドポテトがよくあるフライドポテトではなく、しっかりと料理の付け合わせとして手がかかっているのがわかりました。
ついているポテトフライが「おいしい」と思ったのは久しぶりです。


向かいのテーブルに、如何にもお金持ちのおばあちゃんマダムが一人で
食事をされていました。
みかけによらず、食うわ食うわ・・・
人の心配は余計なお世話で、ボリュームたっぷりのお肉の料理をゆっくりと
ですがぺろっと平らげ、パンもおかわりし、
ワインもグラスでおかわり・・・
その後、スィーツがセットで注文されて・・・
食べてる手は年寄りで震えているのですが(笑)、どんどん口に入ってい
きます。恐るべし食! 
こちらのマダムはすごい! 

私のお腹は十分でしたが、ここまで来てスィーツを食べとかないと・・・と、
ピスタチオのエクレアを注文。
ここのエクレアもパリのスィーツのエクレア部門で賞をとったそうです。
ピスタチオのシンプルな香りが生かされていて、これはさっぱりと甘味が抑えられていました。日本人には食べやすいかも。

でも、回りの人たちは、やはり人気のマカロンのデザートセットを頼んでいる人が多かったです。 
マカロンは3個以上から奇数で個数が選べるようになっていました。
お腹の都合で、Ladureeのマカロンが味わえず、少々残念でした。

ちょっとセレブな感じのランチでしたが、高級サロン・ド・テの店内の装飾、サービス、お客層こだわり・・・などの体験はとっても勉強になりました。
ちょっとしたランチとはいえ、立派なお値段でしたが・・・

★Laduree大人気マカロン

老舗パティスリー(Paris編) [その1]

2008年05月09日 | Weblog

パリに来たら当然、スィーツです.
事前調べが出来ていなかったのですが、友人などからのお薦め情報を参考に、
お店研究です.

印象に残ったのは、パリだけには限らないのですが、こちら(ヨーロッパ)に来ると、おいしいケーキやパンに行列を作るのは女性だけでなく、
男性が意外に多いことです.
もちろん、若い男性からオッサンたち・・あ、失礼、オジサマ達も.

★上:フランスのカリスマ的人気パテイシェ ピエールエルメのお店の行列
 下:地元で人気のパン屋さん(平日の午後なのに次々と人が・・)

余談ですが、パリやイタリアはやっぱりオッサン達も格好いいです!
LEONの雑誌の通り、といっても過言じゃない.
こちらの人、ハゲている人も多いのですが、ハゲがまた素敵なんです! 

有名な人気パティスリーには、そんなオジサマたちまで平然と行列に並んでいますよ.

食探訪で来ているのですから、外観見てるだけではネタになりません.
当然、持ち帰りのところは買って帰りホテルで一人で試食会(笑).
カフェがあるところは、多少高かろうが入って注文.
お店の店員のサービスや店内の様子、客層のチェックです.

メジャーどころばかりですが、いくつか紹介したいと思います.

パリの老舗パティスリー「Stohrer」(モントグリュイル通).
ここはパリで一番古いパティスリー、創業1730年だそうで、エリザベス女王も来られたところ. 
店内はとっても小さいですが、ケーキからパン、お惣菜(キッシュやパテやサラダ)まで所狭しと並んでいます.
ここは持ち帰りのみのお店.


「Stohrer」は、ラム酒に浸したブリオッシュのようなお菓子「パパ・オ・ラム」では元祖だそうなので、これは押さえておかないといけません.
それと店員さんお勧めの「アリババ」という、ラム酒のブリオッシュ生地にカスタードとラムレーズンが入ったケーキをいただくことにしました.

★ババ・オ・ラムとアリババ
 
写真の通り、見た目は非常にシンプルで素朴です.
日本ではあまり食べられない、ルバーブのタルトパイもついでに購入・・・
 
地元の人たちは、マカロンやパンを買っている人も多かったですから、きっとサンドイッチやお惣菜もなかなかおいしいと思います.

写真のどちらのケーキも、ラム酒がボタボタに染み込ませてせてあり、超しっとり! 大人のスィーツですね.
特に洋酒系のお菓子好きな方には間違いなく好まれます.

いただくと口の中でぐちゅっとブリオッシュがトロケルように崩れ、ラム酒がじゅわっと口の中に溢れ出てきました. この食感はほんと、たまりません! 
「アリババ」の方は、そこに甘味を抑えたラムレーズンの大人カスタードが混じって・・・絶妙でした.
しっかりとケーキで酔えます.
しばらくすると、私の顔がぽーっと赤くなってくるのがわかりました.
日本では確実に飲酒運転になるケーキですが、さすがこのケーキ、老舗と誇るだけのことはありました.

ここは、4月25日・26日と日本に帰る前日まで2日連続通いました.
ケーキの翌日は、どうしても買って帰りたかった「ハムとオリーブのパウンドケーキ」を購入する為に、棒になった足で再びStohrerへ向かいました.
このパウンドケーキは、スィーツ系ではなくて「食事」や「小腹がすいたときに食べる」甘くないパウンドケーキです。

日本ではまだ少ないのですが、“Cafe Du MON”のメニューでこれをやりたくて、今回の旅で探してたものです.
なかなか出会えなかったのですが、ついに見るからにおいしそうなのに最後に出会えました! 
ついでに地元の人たちに人気だったマカロン(大)も買って帰りました。
海外は全てが簡易包装ですから、カバンに入れて日本に持って帰るのは大変でした.
が、ホテルで一つ一つ自分でナプキンやティッシュに包みなおして(笑)、手持ちで機内に持って入り、海を越えパリから京都に、パウンドとマカロンは無事到着しました。

パウンドケーキは中に入っているオリーブの塩加減、ハムの塩加減と食感、パウンドの硬さ・・・どれも、さすがに“おいしい”と感じる味覚のバランスが取れていて、完成された味の食事パウンドでした.
マカロンはちよっと甘かったかな??

使っているハムの種類なども日本のものとは異なるので、同じ味を出すのは難しいですが、トライしたいです.
食事にできるパウンドケーキを京都のカフェで出したいですね.
ちよっと小腹がすいたとき、コーヒーと一緒に、また、ワインと一緒にちょこっとつまむ・・・
何もスィーツである必要はありませんよね. こんなのも、いいんじゃないかと。。
こういう食文化が日本人にはどこまで受け入れてもらえるか、少々不安ではありますが・・・
浸透していけばいいですね. 体にも良いし.

Parisの夕方、街角は人・人・人・・・ 

2008年05月04日 | Weblog


4月23日にジュネーブを離れてフランス パリに入りました
それまでは、まだまだ寒かったのですが、ちょうどパリに入ってから、
急に暖かくて良いお天気になってきました 

なんたって“Paris”です!
パリはやっぱりいい・・・
セーヌ川に美術館や教会、宮殿、カフェにスィーツ、ワイン・・・
ここは、いろ~んな欲望を満たしてくれるところのようです

それに、ここに来れば、どんなオバサンもオッサンも、皆、“マダム”
“ムッシュー”と呼ばれるわけで、「そや、私もマダムや」と、日本人の心は
くすぐられるわけです

急に暖かくなったものですから、まぁカフェというカフェには、
何処からこれだけの人が集まってくるのか・・と、
不思議なくらいの人がわんさかとカフェに陣取っています
み~んな、店を背に道に向って座って、お茶したりワインを飲んだり、
食事したりしています
日本からするとちょっと変な光景かもしれません

彼らのすごいところは、とにかく埃が立ってようが、周りに鳩が飛びかって
羽が飛んでこようが、平気で外で飲食する人たちです
(当然ですが、日本のようにおしぼりなんぞ出てきません)
そして、ちよっとでも太陽のあるところに出て、みんなと陽気にワイワイ
飲み食いするのが大好きな人たち  

4月後半、夕方のパリの街角という街角のカフェ(パリは角という角に
ほぼ必ずカフェがあります)は、とにかくあふれんばかりのムッシュー&マダム
&マドモアゼルで溢れていました

日本ももっと老若男女、カフェ文化が根付けばいいのにな・・・

にぎわいのなかで印象に残ったカフェです(モンパルナス付近とレ・アル付近)
こちらは、お店の色遣いがどこも素敵ですよね・・・