BE2 / ベルギー通信2

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ベルギー人とクリスマス

2006-12-23 19:43:23 | 2006BE通信

コルトレーク出る前の夕方の街のイルミネーション。ちょっとしたルミナリエ感覚。

ベルギーに8台しかない貴重なタクシーの1台に乗って朝、職場へ向かう時にタクシーの運ちゃんが、オレの息子は12歳になるんだが、宗教はいらないって言うんだ、マッタクねえ、とぼやいていました。そういうオレも教会には行かないけどね、とも言います。

ベルギーはカトリックの国として紹介されていますが、友人や周囲の同僚に聞いても教会にいく人はもう僅かだと言います。父親の代には教会に連れて行かれたたし、宗教的な儀式もあるけれども、どれも形式的な感じで影響力は少ないのだそうです。日本の仏教などと同じですね。

さて、日本でクリスマスというと、クリスマスツリーとサンタクロースを思い浮かべます。実はサンタクロースがクリスマスに来るのは米国の商業主義によるもので、いわばバレンタインデーのチョコレートのようなものだと同僚が教えてくれました。このサンタクロース、正しくは「セント・ニコラウス」という4世紀頃の実在のキリスト教の聖人のひとりで、オランダ語だと「シンタクラース」となって、アメリカ移住民がサンタクロースと呼んだのが由来だそうです。知らなかった。

そして12月6日がお祝いの日ということで、子供たちにプレゼントの習慣がベルギーに残っています。私の会社でも社員の子供たちへプレゼントを配ってましたし、関連企業からマネージャに「お菓子セット」が届いたりしていました。

さて、3年ほど前にこの時期にクリスマスを挟んで、イタリアを北から南へ旅をしました。街々を訪れると、決まって中央広場には小屋がしつらえてあって、東方賢者に囲まれた夫婦が、かいば桶を見つめている等身大の人形が、キリスト生誕の場面を演じていました。バチカンには小屋とは言えない立派な劇場ができていました。

コルトレークのグロートマーケット(中央広場)には白い小屋ができていて、中を覗くと白一色のモダンな内装のなかで、空のかいば桶を二人が見つめていました。

もちろん、かいば桶には生誕の日にキリストが置かれます。同じような「生誕セット」はどの家庭にもこの時期見られますが、同僚宅の子供たちはクリスマス前に子供の人形をかいば桶に入れたがるので困るんだと笑ってました。

この土曜日からベルギーの本社は休みに入り、年明け3日までお休みです。クリスマスには何か特別なことをやるの?と聞くと、いや特にはね、家族と食べて飲んで、それから親戚や友人宅を訪ねるかなと言ってました。そして、いまや特に宗教的な意味合いはあまりないのだそうです。日本の年末年始を前倒しした感じと言っても大きく外れてはいないようです。

そんな日本人は25日も働く@b-Stream


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