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視神経腫瘍

2011年04月12日 | 病院だより
桜の花も満開で世間は少しばかり花見に浮かれて。
今日からプロ野球も始まります。
暗い話題ばかりでは…。

 本日は早速病院便りを掲載します。
 視神経腫瘍とは
 聴神経にできる良性脳腫瘍です。
 ちなみに聴神経とは脳神経のひとつで、聴覚と平衡感覚を司っています。
 
 症状
 片方の難聴、耳鳴り、めまいが現れます。
 腫瘍が大きくなると、顔面神経麻痺、頭痛、認知障害、視力低下、歩行障害、嚥下障害・意識障害などの症状が出ることもあります。

 診断
 ・聴力検査
 ・頭部MRI(CTでは小さな腫瘍は発見できません)

 治療
 ・開頭手術(脳神経外科にて)
 ・放射線治療(腫瘍が小さい場合のみ)

 どうなるの?
 放っておいて腫瘍が大きくなった場合、意識障害や呼吸困難など生命にかかわる場合があります。
 ちなみに昨年、私の親族にこの病気がみつかりました。
 30年来の片方の耳鳴りを放置して(早く私に相談してくれれば良かったのですが…)すでに腫瘍が巨大になってしまっており、開頭手術をしてもらうしかありませんでした(放置しておくと死んでしまいますので)。
 しかも腫瘍が大きすぎて広島県内での手術は無理だったので、東京の病院での手術となりました。
 なんとか無事に手術は終わり生命は取り留めましたが、半年もの入院(リハビリも含めて)が必要でしたし、未だに後遺症もあります。
 ですからこんなことにならないように、耳鳴り(特に片方だけの)などの症状がある場合、精密検査(聴力検査、MRI)をお勧めします。

 本日の記事は耳鼻咽喉科部長河野医師でした。
 


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