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睡眠の重要性  ~生活習慣病との関係~

2011年11月02日 | 病院だより
本日の天気は昨日とは一転してちょっと戻して曇り空。
気温も25度ぐらいと予報されていましたがそんな気温にはなっていないと思われる肌寒さを感じます。
これが秋らしいといえば秋らしいのですが。
 ところで月も替わって早11月、ってこれは壮年以降の方の言い方?
今年も残すところ2ヶ月足らずとなりました。
総括をするには早いけど今年の漢字一字は、私は「災」の字。  日本だけでなく世界の至る所で災害が…。
話変わって紅葉だよりもそろそろあちらこちらから聞こえてきそうな。
 そんな秋だから本日のテーマは、睡眠。

 人間は平均して一日に6~8時間程度の睡眠をとります(総務省の実施したH18年の調査では、日本人の平均睡眠時間は男性で7時間49分、女性で7時間35分)。
 この睡眠は不眠症や夜間の覚醒に悩む人にとっては、従来から大きな問題でしたが、近年になり、より一般的に睡眠時間や睡眠の質が人間の健康と将来の病気の予防に重要であることが明らかになりました。
 例えば、平成12年の厚生労働省が実施した調査における質問票を用いたうつ状態の評価では、睡眠時間が6~8時間よりも短い、あるいは長いことが、うつ状態に関係することが示されています。
 また、短い睡眠時間肥満・糖尿病・高血圧症・脂質異常症・虚血性心疾患(心臓病)などの、いわゆる生活習慣病の発症と密接に関連していることも報告されてきています。
 多忙な日常の中で睡眠時間は短くなりがちですが、睡眠の質は改善することが可能です。
 当院では、睡眠時無呼吸症候群の診療に加えて、若年~中年の方では睡眠の質を重視した生活習慣病の予防を、高齢の方では治療状況の改善を目指しています
 直ちに結果が出ることではありませんが間違いなく個々の方にとって有益です。
興味を持たれた方はぜひ内科で御相談下さい。
 本日の記事は内科佐々木部長によります。

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