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アンチエイジング(抗加齢医学)

2010年08月24日 | 病院だより
まだまだ相も変わらず暑い日々が続いています。
9月一杯は続くという長期予想も出ているようでウ~ン、皆さん水分を十分に取って熱中症には注意しましょう。
部屋の中に居ても安心できませんので水分補給はこまめに。
三原市及び三菱における夏の主要行事も終わりました。
 案の定というべきか何と言うべきか、先週金・土曜日にアクセス数がアップして(笑)、金曜日211回、土曜日はナ・ナ~ント416回となりました。
おかげで順位は1419位約145万ブログとなり、すっばらしい、と自画自賛。
まあ、夏祭りのおかげなんですが。
 さて本題。
 女性が気になるテーマ、アンチエイジングです。
 最近、アンチエイジング(老化抑制効果)、抗酸化作用という言葉がよく話題に上がります。 では、抗酸化とはいったい?
 私たちが取り入れた酸素はすべて使用されず、一部使われなかった酸素は酸化しています。
簡単に考えると「さびついた状態」になるということです。
そして恐いのは一旦酸化がおき始めるとどんどん連鎖反応で酸化が進んでしまいます。
体の中の機能がさび付くと正常な働きが出来なくなり、癌、アルツハイマー型痴呆、様々な生活習慣病など加齢に伴う疾病の発生リスクが高くなります。
 体の中をさび付かせないようにするのが「抗酸化作用」(酸化を抑える作用)、すなわちアンチエイジングと言えます。
 赤ワインでアンチエイジング
 赤ワインの健康成分といえば、抗酸化物質ポリフェノール。
赤ワインにはタンニン、フラボノイド、アントシアニン、カテキンなどたくさんのポリフェノールが含まれています。
ポリフェノールには善玉コレステロール値を高め、心筋梗塞や動脈硬化、がんを予防する働きがあります。
赤ワインを飲む習慣がある人は長寿であったり、アルツハイマー型痴呆の発症が減少したりするといった研究結果もあります。
Quercefin(ケルセチン)でアンチエイジング
 Quercefin(ケルセチン)は、リンゴ、たまねぎ、蕎麦をはじめ多くの植物に含まれ、抗酸化作用をもつポリフェノールのフラボノイド系フラボノールに分類され、プロポリスやイチョウの葉エキスの薬効成分です。
特に、たまねぎの皮に多く含まれていることが知られています。
ケルセチンは、LDL(悪玉)ーコレステロールの酸化(過酸化脂質)の発生を防ぎ、動脈硬化、血栓症、心臓病などに効果があると言われています。
ケルセチンの抗酸化作用はビタミンEと比較するとはるかに強力です。
又、癌細胞の増殖を抑制したり、さらに私たちの基礎研究では、わが国の失明原因の第一位である緑内障の発症や予防に効果があることを海外に発表中です。
 アンチエイジング医学は”加齢”に焦点をあてた究極の予防医学と言えます。
適度な運動、適切な食事、禁煙、サプリメントなどはまさにアンチエイジング医学の流れにそったものであり、単に疾患予防というレベルを超えて、さらに健康レベルをあげることで、健康で明るい毎日を送ることができればと思います。
 本日の記事は宮本医師の執筆によります。

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