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糖尿病といわれたら眼科受診を

2009年12月22日 | 病院だより
今週は暖かくなるという話でしたがまだまだ厳しい寒さとなっています。
多少今日は気温が高くなるようですが、ほんの多少?
心筋梗塞と脳卒中の注意報も出ておりますので温度差のあるところへの出入りの際には充分ご注意下さい。
 本日は会社内に配布された健康だよりを掲載します。
■糖尿病と眼の合併症
 近年、患者数の増加が著しい病気の代表に、糖尿病があります。
国内の患者数は約740万人、予備軍を含めると、約1,620万人になります。
糖尿病は合併症(余病)が怖い病気で、合併症はとくに腎臓や神経、そして眼に現れることが多く、これらは三大合併症といわれます。
 眼の合併症は、糖尿病と診断されたときから定期的な眼科の検査を受け、糖尿病と眼科の適切な治療を続けていれば、確実に防げます。
 しかし、実際には糖尿病を放置している人が少なくなく、毎年3,000人以上の方が、糖尿病の合併症で視力を失い、成人の失明原因として非常に大きな比率を占めているのです。
■糖尿病と診断されたら
 網膜症は徐々に進行しますが、注意しなければいけないのは、かなり進行しても、視力の低下などの自覚症状がほとんどないということです。
そして、糖尿病そのものも自覚症状の少ない病気です。
だからといって糖尿病を放置していると、ある日突然、目が見えなくなった、目の前が真っ暗になったとあわてて病院に駆け込み、硝子体出血や網膜剥離と診断されることもあります。
 「自分のことは自分が一番よく知っている」、「忙しくて通院していられない」、「検査しないとみつからないような段階ならまだ大丈夫」と言っている人は、合併症が間違いなく発症・進行するといえます。
 糖尿病と診断されたら、適切な治療を続けていくようにしましょう。
そして、定期的に眼科検査を受けることも忘れないでください。症状が出てからでは手遅れになります。
■糖尿病性網膜症の病期分類
 通常、単純網膜症、前増殖網膜症、増殖網膜症と徐々に進行することが多いのですが、突然進行・悪化することもあります。なお、網膜症自体の進行程度にかかわらず、網膜の中心である黄班部に浮腫などの病変が出現すると視力障害を来すことがあり、糖尿病黄斑症といいます。
 1)単純網膜症
 病変として毛細血管瘤、点状・斑状出血、硬性白斑(境界がはっきりした小さい白斑)、浮腫が認められます。症状はありませんが、3ヶ月に1度程度の眼底検査が必要。
 2)前増殖網膜症
 単純網膜症に加え軟性白斑(綿花状白斑)、血管閉塞、静脈拡張が認められます。 光凝固療法の適応。 この時点においても症状のないことが多い。
 3)増殖網膜症
 病変がさらに進行し硝子体側への血管の新生増殖が認められる網膜症。
放置すれば硝子体混濁、網膜剥離をきたし失明に至る。
この時期には何らかの症状があり、かなり重篤な状態。
■おわりに
 糖尿病網膜症は気づかないうちに進行し、失明にいたる可能性のある疾患であることを再度認識してください。糖尿病と診断されたら、必ず眼科受診も忘れずに!!
 執筆は眼科原田先生でした。
<ハチドリの独り言(スポーツ篇)>
 遅ればせながら世羅高校駅伝部全国高校駅伝大会優勝おめでとうございます。
3年ぶり6回目の優勝です。
 長らく低迷しておりましたが3年前の優勝から上位を狙える力が着実に付いてきているようで今後も活躍が期待できるようです。
 ただ、問題は留学生頼みでなければいいのですが。
今回のレースに置いても結果からすると留学生の活躍により逆転して首位に立ち、逃げ切ったわけでこの選手が居なかったら…。
 これを契機に来年の広島スポーツ界が発展してくれたら。
カープ・サンフレッチェ・JTサンダース…。

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