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胃癌と対策

2012年02月06日 | 病院だより
今日は又天気がすっきりしません。  降るような降らないような、国道沿いの温度計では午前9時ごろ6度を表示していました。
まああったかい。  しかし週央にはまた冷え込みが来るようですが。
体調管理にはご注意下さい。  特に暖かいところから冷えたところ(トイレ・風呂など)への移動の際には要注意です。

 本日はまた病院だよりを掲載します。  胃癌と対策、です。  この頃ちょっと癌づいています。
 胃による死亡者数はわが国の死亡総数の約30%を占め、胃癌は肺癌に次いで2番目に死亡者数の多い癌です。
 最近では医療技術の進歩で胃癌の死亡者数は減少傾向にあります。
胃癌の5年生存率は50~60%で癌の中では比較的予後は良く、早期のうちに発見して治療を行えばほとんどの症例で完治できると言われています。
 胃癌対策としては検診や人間ドックでの早期発見、早期治療が特に重要と考えられます。
 
  ★早 期==>ほとんど自覚症状がありません。
   ・腹痛、胃部の不快感、吐き気、食欲不振など
  ★進行すると==>自覚症状がみられます。
   ・腹痛等の症状が激しくなり体重減少、黒色便、貧血など
  【検 査】
   ・胃透視、胃カメラ、ペプシノゲン(PG)検査(血液中のPG量が減少する)
    ヘリコバクターピロリ抗体検査(ヘリコバクタ・ピロリ菌の慢性感染)
   ・その後の詳しい検査==>画像検査腫瘍マーカーなどの検査
 【治 療】
  ★早期発見時
   ==>手術もしくは内視鏡により完全に切除
   癌が完全に切除されれば再発の可能性は非常に低くなり、腹腔鏡を使った手術では体への負担が少なく、短い入院で治療ができます。進行性の胃癌でも治療技術の進歩で生存率がかなり向上しています。

  【胃がん対策】
  1.ストレス・・・胃癌になる確率がストレスで2倍になります。
    ストレスを溜め込まず、ストレス発散に心がけましょう。
  2.食事・・・塩分摂取が多いと胃の粘膜に炎症を起こしやすく、塩分摂取の多い人は少ない人の約2倍の胃癌の発症率です。
    肉や魚の焦げた部分に含まれるニトロソアミンも胃癌を引き起こす要因
  3.喫煙・・・癌の発症を促し、胃癌の発症率が1.5倍~2倍となります。

  ピロリ菌が胃潰瘍を発生させ、胃癌の要因になることは良く知られていますが、50歳以上の人の80%が感染していると言われます。
  ピロリ菌は抗生剤で除菌が可能ですので医師と相談の上、治療する事をおすすめします。
  
  日常生活に注意し、自覚症状がないか気にかけることはとても重要なことですが、胃癌はいつ発症するかわかりません。
  早期胃癌は検診や人間ドックで約半数の人が発見されています。
  従って、特に40歳以上の人は定期的に検診を受けることが大切です。

  本日の記事は那須医師でした。



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