
アフリカ・・
ある日、YouTube を見ていたら「アフリカが発展しない理由が一発で分かる・・」という動画があった。気になるので眺めてみたら・・井戸の何かの設備を強奪する場面から始まっていた。働くよりも盗んだ方が早いみたいな。YouTube 動画の作者とは何の関係もないが、20 年前に同じように思ったことがある。
現役のリーマンだった時に、アフリカに出張した。行く前に注射が必要な国。日本人が行けるくらいの治安。私が訪問した国で最初に驚いたのは、昼間っから大きな木の下に何人も大人がたむろしていたこと。現地コーディネーターに「何してるの?」と聞いたら、くつろいでいるんだとか。仕事しないの?と聞くと、ウフフと笑っていた。
市場では靴を売っていたのだが、リヤカーのようなものに不揃いの靴が山積みになっていた。左右そろったものを見つけるのが大変だろう?と聞くと、いや、そろえておくと簡単に盗まれるから、わざとそろえていないんだって。( ´_ゝ`)フーン。それと、ちょっと大きな家やオフィスは鉄条網付きの高い壁で囲われており、入り口には警備員が何人かいる。これも泥棒というか強盗対策。
あと、市内でも停電が日常茶飯事。一日何回も停電する。なので、それなりの家やオフィスには発電機があって、いざという時には自家発電。でも、電線が盗まれることもあり、これによる停電には困っているとか。最近は日本でもあるが、送電中の電線を盗っていくやつはいない。
また、視察した事業所で若者が何かの修理をやっていた。ちゃんと教育しているのか?と現地コーディネーターに尋ねると「ムダムダ。どうせこいつらエイズで死ぬから。」と普通に平然と返してきた。そうなんだ・・としか言いようがない。
結局、現地人曰く「アフリカって、各国からいろんな援助があるので、働く気がないヤツはそれでも暮らしていける。泥棒も盗まれる方が悪い。」と言い切った。
ちなみに当時案内してくれた現地コーディネーターは、自社と取引があった、ある会社の社長だった。今はどうしているのだろうと 20 年ぶりにその会社の WEB を見たら、健在であった。かつ、体裁が立派になっている。おー、頑張っているようだ。
ここでは、鬼の首を取ったようにアフリカを批判する意図は全くない。20 年も前に自分が感じたことと同じようなことが YouTube に投稿されていて驚いたのと、その動画を観てい思い出した当時のことを、そこはかとなく書き綴ってみた。案内してくれた社長のように、頑張っている人は頑張っているのだ。
PS 1:見出し画像はマサイ族の村にて。偶然会ったわけではなく、生業として自分の村を観光名所化(有料)している。TV で観るようなジャンプの踊りで歓迎してくれた。
PS 2:アフリカに行くと、そこいらを野生動物が歩いているのかと思ったが、見かけたのは犬や牛だけだった。野生動物は保護区にしかいなかった。日本に行くと、そこいらじゅうにニンジャや武士がいるのかと思うレベルの発想だった(^-^;。
PS 3:YouTube で時事ネタとか社会ネタを見ていたわけでもないのに、ピンポイントでアフリカネタをぶっこんでくるのって、コワイ。
以上!