
茨城県常陸太田市、JR常陸太田駅付近にある太田駅前です。この場所は2005年に廃止になった日立電鉄、常北太田駅の駅前ロータリーだった場所です。鉄道の廃止代替路線を運行する日立電鉄交通サービスや常陸太田市の市民バスが発着します。

4つのポールが並びますが、私が訪れた2009年10月の時点では、1番の市民バス、2番の日立電鉄交通サービス以外は使われていませんでした。

日立電鉄、常北太田駅の駅舎がそのまま使われていました。

鉄道廃止後も、日立電鉄交通サービスの旅行センターが営業を続けています。

駅舎の中に入ってみましょう。鉄道時代のまま、バスの待合所として使われていました。

改札口です。右側の改札を入るとホームに向かう事ができます。(ホームは既に解体済でした)

日立電鉄交通サービスの一般路線バスが停車しています。

鉄道の廃止代替路線ではありませんが、大みか駅からやって来た馬場八幡行きです。

この太田駅前ですが、その後行われた常陸太田駅周辺整備事業に伴い、国道の拡張に利用され、今はもう存在しません。この記事を書くにあたり、日立電鉄交通サービスのHPで調べてもJR常陸太田駅には乗り入れてますが、この太田駅前というバス停は見当たらないので今は停留所すら無いようです。廃止された日立電鉄の痕跡は、月日と共に徐々に姿を消しています。
<撮影2009年9月>
電鉄バスには、富士重大型+中4扉+三方シート+非冷房という「工場通勤専用バス」があって、実はまだ健在だとか。中古バス導入でかなり数が減ったとのことです。
そうだったのですか。実際問題、日立に限らずわざわざ鉄道の駅に向かって通学するよりも、きめ細やかな運行がしやすい乗合バス、スクールバスの方が便利ですよね。特に子供の数も減ってますし、バスを出してでも学生を集めたい学校の思惑もありそうです。
追伸:その通勤バス、面白そうですね。お目にかかってみたいです。
タイムリーな話題なのですが、一部区間をバス専用道として整備する計画があるようです。鉄道廃止や休止と引き換えに専用道という話はよく聞きますが、廃止になって年月が経ってから専用道の話が具体化するのは珍しいと思いました。