ヨーデル号 岩手県北バス
盛岡駅西口 08時00分発

おはようございます。盛岡駅西口23番のバス停には「ヨーデル号」を待つ乗客が数名並んでいました。2011年10月の減便ダイヤ改正を目前に控えた9月の土曜日、これから朝イチの便に乗車して弘前へ向かいます。入線してきた8時05分発の担当は岩手県北バス。車両は新型セレガでした。ダイヤ改正で盛岡発の便の初便は9時20分発に繰り下げられる事が決まっているので、さぞかし乗客はいないだろうと予想していましたが、予想外にも8人の乗客が乗車してきました。「みちのく号」と間違える人もいるのでしょう。「このバスは8時05分発の弘前行きです。大館行きの方は20分発です。」と、運転手さんから確認があった後にドアが閉まり発車しました。

開業当時の「ヨーデル号」は古くからある盛岡駅の東口から発着していましたが、現在は西口から発着しています。これによって東北自動車道のインターが近くなり、5分の時間短縮が出来たそうです。盛岡駅西口を発車して10分後の8時15分に盛岡インターから東北自動車道に入りました。

8時34分、540キロポスト付近で「特急盛岡駅」の行き先を出した岩手県交通のガーラとすれ違いました。あちらは弘前からの初便の「ヨーデル号」です。盛岡発より弘前発の方が初便が早い事から、人の流れが弘前から盛岡方向にあるのがわかります。もっとも地方都市から大都市へ人が流れるのは全国共通ですが。

8時49分、八戸道への分岐点である安代JCTを東北道方面へと進路をとりました。なんだか八戸道の方が主流のようなラインの引き方ですね。

9時00分、岩手県から秋田県に入りました。鉄道の東北本線は秋田県には入りませんが、道路の東北自動車道は秋田県側を走るのです。

9時11分、花輪SAで休憩です。わずか5分間なのでお手洗いに行って、撮影だけしてバスに戻りました。この花輪SAにはバスストップも併設されていますが、「ヨーデル号」は乗降の扱いはありません。どうせ休憩するのならBSに停車してもよさそうですが、この花輪BSで乗降出来るのは「あすなろ号(盛岡駅西口~盛岡駅前)」のみです。この花輪やこの先の小坂で乗降できれば「ヨーデル号」の乗客も増えそうですが、残念ながら「ヨーデル号」は秋田県に営業エリアを持つ秋北バスが参入していません。「ヨーデル号」の開業時には秋北バスも参入したかったようですが、当時はお上による需要調整があった時代ですので叶わなかったようです。

ここで車内の様子を紹介します。11列トイレ無し補助席付きの日野新セレガです。

バスは快調に走ります。603キロポスト付近でJRバス東北のエアロエースとすれ違い。弘前から仙台行きの「キャッスル号」のようです。

坂梨トンネルを抜けると青森県、まもなく「ヨーデル号」唯一のBS、東北大鰐に到着します。降車ボタンは押されませんでしたが、確認のために一旦停車してから発車しました。

9時50分、大鰐弘前インターで東北自動車道を降りました。そういえば「ヨーデル号」には最近流行りのインター近くパーク&ライド停留所がありません。車社会の今、そういった設備はどうだろうか…そんな事を考えていたら前方から弘南バスの「ヨーデル号」がやって来ました。弘南バス、岩手県北バス、岩手県交通、JRバス東北…「ヨーデル号」は4社の共同運行です。東日本大震災以降、一時的にJRバス東北が抜けていましたが、ダイヤ改正で4社体制に戻るようでホッとしました。

10時10分、弘前駅前で5人が降車し、続いて10時13分に終点の弘前バスターミナルに到着、残った3人の乗客が降車しました。近年の東北新幹線の八戸延伸、新青森延伸と「ヨーデル号」を取り巻く状況は決して明るくありません。それでも4社共に撤退せず減便しつつも運行を続けています。将来のために「ヨーデル号」は今、踏ん張りどころです。
<撮影2011年9月>
盛岡駅西口 08時00分発

おはようございます。盛岡駅西口23番のバス停には「ヨーデル号」を待つ乗客が数名並んでいました。2011年10月の減便ダイヤ改正を目前に控えた9月の土曜日、これから朝イチの便に乗車して弘前へ向かいます。入線してきた8時05分発の担当は岩手県北バス。車両は新型セレガでした。ダイヤ改正で盛岡発の便の初便は9時20分発に繰り下げられる事が決まっているので、さぞかし乗客はいないだろうと予想していましたが、予想外にも8人の乗客が乗車してきました。「みちのく号」と間違える人もいるのでしょう。「このバスは8時05分発の弘前行きです。大館行きの方は20分発です。」と、運転手さんから確認があった後にドアが閉まり発車しました。

開業当時の「ヨーデル号」は古くからある盛岡駅の東口から発着していましたが、現在は西口から発着しています。これによって東北自動車道のインターが近くなり、5分の時間短縮が出来たそうです。盛岡駅西口を発車して10分後の8時15分に盛岡インターから東北自動車道に入りました。

8時34分、540キロポスト付近で「特急盛岡駅」の行き先を出した岩手県交通のガーラとすれ違いました。あちらは弘前からの初便の「ヨーデル号」です。盛岡発より弘前発の方が初便が早い事から、人の流れが弘前から盛岡方向にあるのがわかります。もっとも地方都市から大都市へ人が流れるのは全国共通ですが。

8時49分、八戸道への分岐点である安代JCTを東北道方面へと進路をとりました。なんだか八戸道の方が主流のようなラインの引き方ですね。

9時00分、岩手県から秋田県に入りました。鉄道の東北本線は秋田県には入りませんが、道路の東北自動車道は秋田県側を走るのです。

9時11分、花輪SAで休憩です。わずか5分間なのでお手洗いに行って、撮影だけしてバスに戻りました。この花輪SAにはバスストップも併設されていますが、「ヨーデル号」は乗降の扱いはありません。どうせ休憩するのならBSに停車してもよさそうですが、この花輪BSで乗降出来るのは「あすなろ号(盛岡駅西口~盛岡駅前)」のみです。この花輪やこの先の小坂で乗降できれば「ヨーデル号」の乗客も増えそうですが、残念ながら「ヨーデル号」は秋田県に営業エリアを持つ秋北バスが参入していません。「ヨーデル号」の開業時には秋北バスも参入したかったようですが、当時はお上による需要調整があった時代ですので叶わなかったようです。

ここで車内の様子を紹介します。11列トイレ無し補助席付きの日野新セレガです。

バスは快調に走ります。603キロポスト付近でJRバス東北のエアロエースとすれ違い。弘前から仙台行きの「キャッスル号」のようです。

坂梨トンネルを抜けると青森県、まもなく「ヨーデル号」唯一のBS、東北大鰐に到着します。降車ボタンは押されませんでしたが、確認のために一旦停車してから発車しました。

9時50分、大鰐弘前インターで東北自動車道を降りました。そういえば「ヨーデル号」には最近流行りのインター近くパーク&ライド停留所がありません。車社会の今、そういった設備はどうだろうか…そんな事を考えていたら前方から弘南バスの「ヨーデル号」がやって来ました。弘南バス、岩手県北バス、岩手県交通、JRバス東北…「ヨーデル号」は4社の共同運行です。東日本大震災以降、一時的にJRバス東北が抜けていましたが、ダイヤ改正で4社体制に戻るようでホッとしました。

10時10分、弘前駅前で5人が降車し、続いて10時13分に終点の弘前バスターミナルに到着、残った3人の乗客が降車しました。近年の東北新幹線の八戸延伸、新青森延伸と「ヨーデル号」を取り巻く状況は決して明るくありません。それでも4社共に撤退せず減便しつつも運行を続けています。将来のために「ヨーデル号」は今、踏ん張りどころです。
<撮影2011年9月>
ありがとうございます。お役にたてて嬉しいです。
良い旅になりましたでしょうか。