バスターミナルなブログ

全国のバスターミナルやバス旅の紹介(※ブログ内のデータは原則として撮影時のものです)

岡田港

2024年01月19日 | 関東


東京都大島町に位置する岡田港(おかたこう)です。

大島バスが発着します。



伊豆大島には、大型客船が出入港する港が2カ所あります。

その2カ所とは、西側の元町港と、北側の岡田港です。島の中心部に近いのは元町港ですが、岡田港の方が湾の形状から比較的、波が穏やかで、年間を通じては岡田港を使う割合の方が高くなります。特に冬場は季節風の影響を受けやすく、岡田港の本領が発揮される時期です。



岡田港のバス停留所は、船客待合所の玄関前です。

のりばは1番と2番で、縦列に停車します。



1番のりばに、元町港行きが到着しました。



2024年1月現在の時刻表(元町港方面)

岡田港を通年で発着する路線の一つ「大島公園ライン」です。

元町港(西側)〜岡田港(北側)〜大島公園(東側)と、「大島一周道路」の北側をぐるりと結びます。



2024年1月現在の時刻表(大島公園方面)

大島バスの特徴として、船の運航に合わせたダイヤを組んでいます。そのため、当日決定される、船の出入港地(元町港か岡田港か)によってバスの運行時刻が変わります。また、季節によって、船のダイヤも変化するので、時刻表は常に最新のものを調べる必要があります。



2024年1月現在の時刻表(三原山頂口方面)

三原山の山頂口まで向かう「三原山ライン」です。毎日運行中ではないものの、こちらも通年運行で、観光や登山に便利です。

2003〜2004年の冬ダイヤでは、運行日は、土休祝日と年末年始でした。

また、船の入港地が起点となっており、仮に元町港が入港地になった場合には、上記の便は岡田港にはやってきません。



岡田港船客待合所

2019年に完成したばかりの新しいターミナルです。



ターミナル内部

1〜3階のフロアは吹き抜けになっていて、広々としています。



1階には、観光案内所、バス案内所(大島バス)、乗船券売場があります。



「出港船」の案内板

私が訪れた日は繁忙期でした。臨時便の運航もあり、14時台に東京方面が立て続けに並びます。

この日の行き先は、東京(竹芝)、横浜(大さん橋)、久里浜、伊東、熱海でした。



2階には、岡田港交流ふれあいスペースと、売店があります。

伊豆大島は火山の島として「ジオパーク」に認定されており、「ジオステーションおかだ港」では「ジオパーク」に関する情報を提供しています。「ジオパーク」とは『地質・地形から地球の過去を知り、未来を考えて、活動する場所』とのことです。(日本ジオパークネットワークHPより引用)



売店

船の出航が続く時間帯は混み合います。土産物など、お買い求めは早めがオススメです。



3階には、テイクアウト形態の飲食店「海のキッチン」があります。

店内の座席で、買ったものを食べることも出来ます。



4階以上は、屋上です。

この船客ターミナルが、津波避難スペースになっています。



岡田港の街並み。

周辺には、土産物店やレンタカー店が並びます。



さて、時計の針がまわり、早朝6時00分の岡田港です。

東京(竹芝)からの大型客船「さるびあ丸」が入港しました。夜行便は、岡田港への入港が基本です。到着を待って、バスのりばからは接続バスが出発します。



接続バスの行先は3か所。

まず、大島公園経由の三原山温泉ホテル行き。



続いて、波浮港経由 陸上競技場行き(左側)

最後に、元町港行き(右側)

早朝6時00分に大島へ入港した場合の定番コースは、接続バスの元町港行きに乗車することです。このバスは元町港に到着後、御神火温泉に向かいます。御神火温泉は、町営の入浴施設で、夜行便の入港する日は朝6時30分から営業し(定休日あり)喫茶コーナーではモーニングセットの販売もあるそうです。御神火温泉は、元町港から徒歩5分の距離にあるので、夜行便を降りた観光客が入浴と朝食を済ませ、ここから活動を開始する拠点になっています。

また、東海汽船では、路線バスを使った「伊豆大島 三原山ハイキング&絶景温泉」ツアーを販売しています。このツアーコースは、夜行便で到着後、接続バスの三原山温泉ホテル行きに乗車して、大島温泉ホテルで朝食と温泉を楽しみ、次の便で三原山頂口へと向かいます。そこからは、ハイキングで登山と火口の周囲を歩き(お鉢まわり)、再び大島温泉ホテルで昼食と温泉。最後は、路線バスで港に戻り、ジェット船で東京に戻ります。夜行日帰りで温泉や三原山を十分に楽しめる魅力が詰まったコースです。



さて、時計の針は午後になり、14時頃です。

この日の出港地は岡田港。船の出航時刻に合わせてバスが集まり始めました。



観光タイプが多かった大島バスも、最近はノンステップ車が増えてきました。



三原山頂口・大島温泉ホテルから、三原山ラインが到着しました。



行先表示が「出港地」になっているのが特徴です。



バスを降り、船客ターミナルへと進む乗客達。

みなさん、おかえりなさい。大島での、楽しい思い出はできましたか。



ピンク色のこちらは大島バスの貸切車。

東海汽船の日帰り観光ツアー「冬の伊豆大島『絶景温泉』コース」に使われていました。

このツアーコースは、東京・久里浜から、ジェット船で日帰り観光します。10時40分に入港して14時35分に出港するまで、伊豆大島での滞在時間はわずか4時間弱ですが、内容は盛り沢山です。大島公園で椿資料館や動物園を見学し、大島温泉ホテルで昼食と温泉、最後は農産物直売所「ぶらっとハウス」に立ち寄ります。短時間でもしっかりと大島を楽しめます。

このように、大島では観光客のニーズに合わせ、さまざまな観光プランを提供しています。



バスターミナルとしての岡田港は、大型客船、ジェット船と、乗合バス、貸切バスとを繋ぐ場所でした。

竹芝から、最短のジェット船で、わずか1時間45分。それだけで日常では味わえない島の雰囲気を楽しめます。



Islands Blueの船に乗って、伊豆大島へ遊びに行きませんか。



<撮影2024年1月>
 

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