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愛媛県今治市にある、今治桟橋です。瀬戸内運輸と、その共同運行事業者等が発着します。
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バスのりばです。今治桟橋という停留所名からもわかるように、今治港のターミナル前に位置しています。
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バス停には、屋根付きベンチが併設。
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こちらはバスの到着スペースです。尾道からの「しまなみサイクルエクスプレス」と、松山からの「特急バス」が到着しました。
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渋谷駅からの「パイレーツ号」。
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しまなみ海道を渡り、大島や伯方島、大三島といった、芸予諸島・島しょ部への路線。
このように、今治桟橋では、一般路線バス、高速・特急バス、島しょ部への路線等を見ることが出来ます。
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停留所の奥にあるのは、瀬戸内運輸の本社。
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その隣に位置する、歴史を感じさせる建物は、今治港の港湾ビル。
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港湾ビルには、船客やバスの待合所があります。中に入ってみましょう。
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待合所には、営業を行っていない、瀬戸内運輸の窓口がありました。
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旅客船やフェリーの窓口も営業を行っていません。
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旅客船、フェリーの時刻表。(※2016年6月現在)
現在、窓口業務は、第2待合所で行っているようです。後で行ってみましょう。
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待合所を出ると、桟橋にたどり着きます。バスを降りた乗客は、港湾ビルで手続きをして、ここから乗船する動線になっていたようです。
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逆に、桟橋側から見た待合所の入口。船を降りた乗客が、バスに乗るために通る通路です。
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港湾ビルを離れると、閉鎖された協和汽船のターミナルがありました。
今治と大島・下田水港を結ぶ航路でしたが、瀬戸内しまなみ海道の開業によって利用者が減少。2013年に運休となり、その後、廃止されています。
かつて、今治港は、愛媛県を代表する港でした。愛媛県と広島県に挟まれた芸予諸島の島々を結ぶ役割の他に、中国と四国を結ぶ、鉄道連絡船としての役割もありました。
瀬戸内運輸の歴史をたどると、前身は商船会社であり、食堂や浴室を備えた豪華客船が、今治~尾道間を結んでいました。尾道では山陽本線と鉄道連絡を行い、松山・今治~大阪・東京方面の重要な交通ルートに成長します。その後、山陽新幹線が開業すると、今治~尾道航路に代わり、今治~三原航路が主役に躍り出て、年間50万人以上の乗降を記録。しかし、本州四国連絡橋3ルート(神戸・鳴門ルート・児島・坂出ルート・尾道・今治ルート)が開業すると、人や物流の動きは大きく変貌します。現在では、今治~尾道間、今治~三原間を、直接結ぶ、旅客航路は廃止されて存在しません。
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さて、先ほど案内所されていた第2待合所に到着しました。こちらの窓口は営業していて、利用者の姿もあります。
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最盛期に比べて便数は少ないながらも、島しょ部への航路は今も現役。船を乗り継げば、三原や、尾道にも行く事が出来ます。バスで橋を渡り、船で戻るなんて、楽しみ方も出来るかもしれません。
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長い間、海と陸とを繋いできた、今治桟橋ですが、港湾ビル前にバスが停車する姿は、まもなく見納めです。
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2016年7月30日に、みなと再生事業の中心施設として「みなと交流センター」が完成。
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港湾ビルの機能が移ると共に、バスターミナルも新たに整備され、8月1日から運用を開始する事になりました。
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新しい、今治港。
「交通」の港だった今治桟橋は、「交流」の港へと変化を遂げようとしています。
<撮影2016年6月>
参考文献
バスジャパンハンドブック10 瀬戸内運輸
愛媛県史 地誌2(東予西部)