昨年、夏鳥が全然わからない対策のために出かけたコルリを見に行くツアー。
あれから乗鞍へライチョウを見に行ったり、富士山五合目の奥庭荘日帰りしたり、冬の道東を巡ってみたり、いくつかツアーに参加した。
自分で探鳥地を巡ったり鳥を見つける楽しさはわかっているけれど、いかんせんデビューが遅いので、こういうツアーでプロのガイドさんに案内してもらう効率の良さと安全の確保は、時間を巻き戻せない分をお金でどうにかする(!)という感覚に近い。もちろん朝から晩まで鳥を追いかけていく時間もめちゃくちゃ楽しいんだけどね。
というわけで、今回の富士山麓を1泊2日でまわるツアーはダメ元でキャンセル待ちを入れていたら空いちゃった、という連絡が来たものに参加。昨年のコルリ旅とエリアはかぶるんだけど、大きく異なるのは北富士演習場に入れること。
陸上自衛隊の演習場で、限られた日にしか公開していない。この時期に入る人は、ほぼほぼ山菜採りだそうで、見ていると確かにみんな袋いっぱいに山菜を詰め込んでいる。業者のような人も。
オフロードを走るバイクや車もいると聞いていたけど、この日はほぼ見られなかった。
東京駅集合で中央道を富士吉田に向かう。車中で北富士演習場で見られそうな鳥の解説を聞き、バスでゲートから入る。と言ってもチェックしている人がいるわけでもなく…。
本来は入場するための鑑札をもらう必要があるので事務所に立ち寄ったんだけど、「あれ、開いてない!」と(笑)当然旅行会社は事前確認して、当日事務所は開いていると確認は取っているわけなんだけど、結局最後まで連絡は取れなかった様子。まあ入れたからいいんだけど。
さっそく草原といえばコレ、みたいな鳥たちが出てくる。
ホオアカかわいいな。戦場ヶ原でも見たけど、距離感も背景も全然違っているので、別の楽しさがある。
当然道路の舗装なんかはなく、およそ中型とはいえ観光バスで走るような路面ではないんだけど、今回もまた運転手さんがすごかったなー。
あちこちで陸上自衛隊のみなさんが。
ノビタキは本当にたくさん見た。こういう草原が本当によく似合う鳥だなあ。
途中、子育て中と思われるペアに遭遇。二羽とも巣に持ち帰るエサをくわえている。
ガイドさんが「ここまで距離を取れば影響ないでしょう」という位置からそっと観察。
がんばって子育てしてね。
育ちすぎたワラビも写りこんでる。
国鳥もお出まし。
カッコウの声はずっと聞こえていたんだけど、鳴いている姿を発見。
鳴いている間は飛ばない、ということで、だるまさんがころんだ、の要領で少しずつ近づいていく。
声はかわいいけど、よく見るとまあまあイカツイと思う。
カッコウの向こうにコムクドリが一羽。
写真も動画もないんだけど、ディスプレイフライトを何度も何度も見た。
奥日光で一度だけ声を聞いたことしかなかったけど、大声で鳴きながら飛び上がり、なんとも表現しがたい羽ばたきの音を響かせて急降下、それを繰り返す。
1羽見えなくなったと思ったらまた別の1羽が来たり、2羽同時に飛んだり、広い広い草原と空を背景に飛ぶ姿と声に圧倒される。
オオジシギはオーストラリアから5日間飛び続けて日本に渡ってくると聞き、そんなの無理じゃないの? と思っていたけど、この鳥なら納得。
お部屋はきれいだったので、泊まるだけならいいところ。たぶん私たち以外に日本人の宿泊者はいなかったと思うんだけど、夕食バイキングも大浴場も大陸のみなさんのパワーに圧倒されました…。
ビールがメニューにあるんだけど、館内の自販機で売っている缶ビール(メニューの半額)を持ち込んでもいいという謎システム。
年配の女性参加者が「私、1口だけビールを飲みたいんだけど一缶全部は飲みきれないの。手伝ってくださらない?」と声をかけてくれたので、よろこんで300円握りしめておつかいしてきました(笑)
●この日見た/声を聞いた鳥
- キジ
- キジバト
- ホトトギス(声)
- カッコウ
- オオジシギ
- トビ
- ノスリ
- アカゲラ
- アオゲラ(声)
- モズ
- ハシボソガラス
- ハシブトガラス
- ヒガラ
- ヒバリ
- セッカ
- コヨシキリ(声)
- オオヨシキリ(声)
- ツバメ
- ヒヨドリ
- センダイムシクイ
- ウグイス
- コムクドリ
- ムクドリ
- キビタキ(声)
- ノビタキ
- ビンズイ
- カワラヒワ
- ホオアカ
- ホオジロ
- アオジ(声)