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小鳥見日記

道東をめぐる旅②〜コオリガモ、ケイマフリ、カモメたち

①の記事はこちらから。

2日目の朝は予定通り6時30分に出発。クルージング会社のWEBサイトを見ても、流氷観光船かは「予約受付中」になってるし、風は強いんだけど見込みがあるのか? と思いつつ羅臼に向かう。
が、途中でガイドさんの携帯が鳴り…。まあ欠航でも仕方ないよね。本当にすごい風なんだもの。

とりあえず泊まった中標津のホテル近くの公園で、1日目に見られなかったシマエナガなどの小鳥探し。
こまかいサラサラした雪が、それほど多くはないけれど横から吹き付けてくる。公園の中はスノーブーツが隠れそうになるくらい雪が積もっているし、これが関東なら小中学校は完全に休校。
だけど地元の子どもたちは元気に登校している。

そんなお天気でも元気に登場してくれたのがハシブトガラ。
コガラ好きの私にとってはほぼ天使。シマエナガに勝てる(笑)



ガイドさんが「シメがいますよー」と指差す先を見ると、ずいぶんと丸いシメがじっと座り込んでいる。
地元で見るシュッとしたシメとは全然イメージが違う。自分1人ではわからなかったかも。
 
いかにもエナガの群れが飛んできそうな明るい林なんだけど、強風のせいか聞こえるのはカラスの声ばかり。
その合間を縫ってアカゲラが登場。
 
30分ほど歩いてバスに戻ってきたときには、もうガイドさんの頭の中にトイレ休憩の場所やら食事を買うコンビニや道の駅を含む、お天気を勘案した夕方までの代替コースができあがっていた様子。
すごいな、仕事といえばそれまでだけど、こういうイレギュラーが起きたときに対応できる引き出しをたくさん持つのがプロ意識というやつだと思う。何の仕事でもね。
 
それはさておき、鳥。
方針としては、強風は続くので小鳥は諦め、流氷観光船に乗ったら見えたであろう鳥たちを、たくさんある漁港に立ち寄りながら探す方針。
標津漁港→野付半島へ行き、この日宿泊予定の根室まで南下する(納沙布岬にも行く)のだから、漁港はたくさんある。
あまりにたくさん寄りすぎて漁港の名前を全然覚えていないので、ツアーが終わったらいただけるレポートで確認しよう。なのでだいたいの感じで並べます(笑)
 
普段ぷかぷか浮かんでいるカモメたちも、海から上がって埠頭やら海辺の広場に集まって座り込んでいる。
飛ぶと思ってたより大きい。いや、実際首都高の湾岸線とか6号の隅田川沿いとかを運転してるときに飛んで来るヤツらより、確実にデカい。もちろん種類も違うんだけど、襲われたら負ける気がする…。
 
一番数が多かった、オオセグロカモメ。


色違い?のワシカモメ。


バスの中から撮ったのでちょっと色があれだけど、シロカモメ。

ワシが来ては飛び上がり、また戻って座る、を繰り返していた。
 
野付半島のネイチャーセンターへ向かう道路沿いに飛ぶ小鳥。
なんと1日目に引き続きベニヒワの群れがいた。


帰りには同じ場所にハギマシコ。
これはもう本当にガイドさんの眼力のおかげ。だって走ってるバスの車内からこんな小鳥、しかも10羽もいないのに見つけられないよ。


今にも「Hi!!」とか言い出しそうな顔のオオワシ。


オジロワシも。他のところでも飛んでいる個体をいくつか見た。


本当は最終日の朝に立ち寄るはずだった花咲漁港へ行くと、岸壁のすぐ下にカメラを向けている人がいる。
ガイドさんが「なに見てんのかなー」と軽い感じで双眼鏡で確認して、我が目を疑ったかのようにもう1度双眼鏡を持ち直して確認し、「え、は? いや、ケ、ケイマフリです!!」。ざわつく車内。

なのに私ときたら、ケイマフリってなに? 状態でとりあえず写真を一枚。察したガイドさんがすぐ図鑑を開いて差し出してくれる。ありがたや…。あらためて見ると、目の周りが白くてかわいい顔をしている。
普段は沖合にいて漁港にいたりすることはないそうだ。外洋が荒れているので港内に非難してきたのでは、とのこと。

続いてコオリガモ。しかもオスメスペアということで、さらにざわつくみなさん。
北海道や青森じゃないと見られないし、これもまたおもしろいデザイン。
 
不思議な模様のシノリガモも数羽いた。普段だったらもっと注目が集まるだろうに、ケイマフリやコオリガモにとられちゃったね。
 
クロガモも初めて見たけど、シンプルな色の組み合わせで鳴き声もかわいくて。
動画撮ったけど声は入らなかったな。


この日おどろいたのが、ヒメウの美しさ。
ただの真っ黒な鳥かと思ってたけど、光が当たったときの深緑の美しさといったら!
うまく撮れてないんだけど、本当にきれいだったのよ。


1日目は林が中心だったので、寒いといっても「菅生沼の真冬の朝」レベルの装備でいけたんだけど、この日は海辺の吹きさらしで、風速がもっと強くなっていたので、「真冬の北海道用」じゃないと太刀打ちできなかった。
靴はちょっと前に奥日光で履いたスノーブーツのことを書いたけど、帽子ですよ。
持ち物リストには「帽子(風にとばされないようにニット帽)」と書いてあるんだけど、これ、「厚手の帽子」にしたほうがいいと思う。普段のニット帽はスースーして全然役に立たない(ないよりはマシだけど)。
耳当て付きのふかふか帽子で大正解でした。

さあ最終日。引き続き強風のようだけど、朝に立ち寄る公園で小鳥たちに会えるといいな。
最終日はこちら

●この日見た/声を聞いた鳥 

  • オオハクチョウ
  • マガモ
  • スズガモ
  • シノリガモ
  • クロガモ
  • コオリガモ
  • ホオジロガモ
  • カワアイサ
  • ウミアイサ
  • アカエリカイツブリ
  • ヒメウ
  • カモメ
  • ワシカモメ
  • シロカモメ
  • オオセグロカモメ
  • ケイマフリ
  • トビ
  • オジロワシ
  • オオワシ
  • アカゲラ
  • ハシボソガラス
  • ハシブトガラス
  • ハシブトガラ
  • ゴジュウカラ
  • ツグミ
  • カワラヒワ
  • ハギマシコ
  • シメ
  • ベニヒワ
  • キンクロハジロ
  • ホシハジロ
  • カンムリカイツブリ

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