【文京区労協】活動レポート

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『時代を撃て・多喜二』文京上映会

2006年03月02日 | 文化行事
 2002年『郡上一揆』、2004年『人として生きる』、2005年『草の乱』……ほぼ毎年恒例となった文京上映会。今回の作品は、プロレタリア文学の旗手、小林多喜二の記録映画『時代を撃て・多喜二』。70年の時を経ても、たたかう者へのシンパシーが色あせない多喜二の物語を、この文京で成功させるべく、昨年末より争議団を中心として、あらゆる人々が最大の努力をつくしてきました。その上映会が、いよいよ始まります!


上映会その前夜、文京区労協事務所で
近所の肉屋で4割引だった和牛の牛鍋を囲んで
岩永さんと必勝を期した前夜祭を催しました
肉食ったからには、成功間違いなしです!


開けて3月2日、午後5時
実行委員、争議団が一同に会し
最後の打ち合わせ


よっしゃ!気合い入れて行くぞー!


ところが、シビック小ホールは
かっきり午後6時にならないと開きません


そうこうしている内に、フィルムが到着
区労協元事務局次長の山田さんの指揮の下
35kgのフィルムは無事、開場に搬入されました
ちなみに、写真一番右の人が
今回区労協に『多喜二』を持ち込んだ
プロデューサーの植田さんです


ようやく小ホールが開きました
待ちかまえていた争議団が
ドッとビラを展開
丁合の準備に取りかかります


会場では、争議団や実行委員が
補助席の準備に大わらわ
この補助席が埋まるほど、観客が集まるかどうか!


下あゆみ争議のベテラン、山田さんの的確な指揮で
大量のビラがスムーズに丁合されていきます


監督の池田博穂さん、楽屋入り
緊張されてたのか、強面のお顔だったので
笑ってもらいました


実行委員長の栗原さんも奥さんを伴ってご到着
話しによると、この企画が始まって以来
すごく元気になられた、とか


会場の外には、早くもチケットを持ったお客さんが
出だし上々です


と思っていたら
あれよあれよという間に、長蛇の列が


会場に備え、受付も作業配置に付きました


丁合に使っていたテーブルを移動して
物販コーナーも急ピッチで準備


午後6時45分、いよいよ開場!
押し寄せるお客さんのチケットを
青年劇場の湯本さんと秋山さんが
見事な手さばきと丁寧な応対で
半券をもぎっていきます


この開場を満杯にするために
昨年末から10週間
みんな全力を尽くしてきました


栗原さんご夫妻も着席
東京土建文京支部の滝沢さんが
自宅からつきっきりでエスコートしてくれました


途切れる事なく入場するお客さんの波
昆さんも会場整理に大活躍でした


開場からわずか5分で
空いている席を探すのが難しくなるくらいの大入りになりました
スゴイ!


入場を前に、パンフレットをお買いあげ


会場内は観客でぎっしり
努力が報われた瞬間でした


定刻通り、岩永さんの司会で開演
大入りのおかげで、余裕の表情です


まずは主催者を代表して
実行委員長の栗原さんから挨拶
栗原さんが挨拶する、とアナウンスがあった時
開場には静かな驚きの声があがりました


「この映画を見て、多喜二の心意気を判ってもらいたい」
とユーモアをたっぷり交えた挨拶をされました


栗原さんの健在ぶりに
会場から惜しみない拍手が贈られました


続いて、池田監督の挨拶
池田監督は、ジャパンヴィステック争議の松本さんが所属する
映画演劇アニメーションユニオンの執行委員長でもあります
日頃からの松本争議への支援の感謝と
この映画に賭けた意気を話されました


70年ぶりに多喜二をこの世に蘇らせた池田監督にも
大きな拍手が贈られました


いよいよ上映
観客の皆さんに88分の感動を感じて頂く時が来ました


会場の外では、争議団紹介に備えて
岩永さんが争議団のチェック
今回、参加した争議団は
=解決した争議=
あゆみ出版争議
日新社労組
谷口解雇事件
三一書房労組
=在文京の争議=
ジャパンヴィステック・松本解雇争議
凸版印刷賃金差別提訴団
たんぽぽ保育園分会
中山書店争議
=その他の争議・事件=
国民金融公庫を発展させる会
明治乳業争議団
AIGスター生命争議団
中野保育争議団
オックスフォード大学出版局争議団
えん罪布川事件


受付では、余った資料をカウント中
随分余ったように見えますが
丁合作業をしていた30人ほどの争議団は
持っていなかったから、余ったのです


88分後、上映終了
終了とともに、会場から大きな拍手が起こりました


争議団紹介でステージに上がる争議団の皆さん
多喜二の魂を引き継いで
大いに奮闘して欲しいものです


文京でたたかう争議団
そして会場に駆けつけた多くの争議団に
支援の拍手が贈られました


映画に満足いただけたでしょうか?
多くの方々から、多くの会場カンパが寄せられ
争議団が捧げ持つカンパ箱に投ぜられました

 今回の上映会、実は当初は制作サイドからは「争議支援で上映会が成功するだろうか?」と若干心配されていました。自分は「この文京では、争議支援でないと映画は成功しません」と大見得を切ったのですが、370席を埋めるのは至難である事を、よく承知していました。でも、この映画の素晴らしさを、一人でも多くの人に見て知って貰いたい、その一心で頑張ってきました。
 今回、この上映会が成功した事によって、文京の人々が本気になった時、何を為し得るのかが如実に示されたのではないか、と思います。また、争議団の勝利を目指す闘志が、この上映会を成功させたのだとも思います。争議団の仲間、実行委員会の皆さん、そして会場に足を運ばれたすべての皆さんに、心から感謝を捧げます。

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