【文京区労協】活動レポート

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あゆみ出版労組(2000.3~2003.8)

2003年08月22日 | 争議支援
会社倒産全員解雇、損害賠償請求
2003.8.22 東京地裁にて勝利和解

 8月22日、東京地裁で「あゆみ出版損害賠償訴訟」の和解が成立し、あゆみ出版争議は2000年4月の倒産以来、3年4か月で勝利解決しました。
 2000年4月、あゆみ出版の倒産が避けられない状況の下、あゆみ出版労働組合は労働債権を差し押さえ、その後、差し押さえた労働債権の回収に取り組んできました。ところが2002年4月、元取締役の吉光氏が争議団10 名を相手に「差し押さえで会社が倒産した」とデッチあげ、損害賠償の訴訟を起こしました。さらに同年10月には松田社長があゆみ出版を自己破産させたため、争議は破産管財人を相手にした新たな展開をみせていました。
 破産管財人は、吉光氏が申し立てた損害賠償請求訴訟をそのまま引き継ぎましたが、それに対して争議団は差し押さえの正当性を主張して真っ向から争ってきました。ところが破産管財人はこれとは別に破産法を根拠に差し押さえを「否認」し、労働組合が回収した労働債権を戻すよう主張したため、裁判闘争は困難な局面を迎えていました。それが今回、裁判所の職権和解により、前者については一定の金額を支払うことで、それに連動して後者については「否認」を完全に撤回させることができたわけです。
 当初、争議団が労働債権として差し押さえた売掛金については、当てにならない資産だと指摘されていましたが、2年以上に渡る回収活動の結果、争議団員10名が要求した労働債権を基本的に確保することができました。さらに今回の和解条項で、今後、管財人およびあゆみ出版と争議団10人の間に何ら債権債務がないことを確認したため、完全勝利を勝ち取ったことになりました。
 区労協は対策会議、争議を支える会ともに役員を派遣し、重要な局面ごとに知恵と力を出し合い、たたかいを支援してきました。地場産業である印刷、出版の労働者の権利擁護のたたかいで又ひとつ実績を積み重ねたことになりました。


勝利の日
(03.8.22 東京地裁前)


勝利報告集会
(03.12.12 文京区民センター3A)

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