宮城県女川町の「女川駅」は、2011年の震災で甚大な被害を受けた町の再生の象徴として、2015年に新たに生まれ変わり、
JR石巻線の終着駅でありながら、その先に広がる未来を感じさせる空間です。
画像参照:https://discoverjapan-web.com/article/56206
坂茂が描いた、温もりある駅舎建築
設計は建築家・坂茂氏が担当しました。
船のような大屋根が印象的で、海へ視線が自然と導かれるデザインとなっており、
内装には木材がふんだんに使われ、まるで温泉旅館のような温もりを感じます。
2階には温泉施設「女川温泉ゆぽっぽ」が併設され、列車待ちの時間も癒しのひとときに変わります。
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海へと続くまち「シーパルピア女川」
駅前には商業施設「シーパルピア女川」が広がり、緩やかなスロープのプロムナードが港へと続きます。
またこの海へと繋がる「レンガみち」と呼ばれるこの道は、海へ開かれた町づくりを象徴しており、
この道の軸線は、初日の出が真正面から見えるように設計されています。
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平屋建ての店舗が並び、視界を遮らない優しい設計となっております。
震災を伝える“日常の中の記憶”
駅舎内には震災記録や復興の歩みを伝える展示も設置されており、
駅周辺には「いのちの石碑」や「女川いのちの森」などのメモリアルスポットがあり、自然と調和しながら、静かに祈りと記憶を伝えています。
「終着駅」から始まる旅へ
女川駅は終点でありながら、始まりの場所となっており、建築、風景、そして人々の想いが交わる空間です。
次の週末、海と建築が織りなす風景に触れる旅へ出かけてみてはいかがでしょうか。
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