先日、久しぶりに表参道の街を歩いていると、ふと目に入ってきたのが「表参道ヒルズ」です。

画像参照:https://www.mori.co.jp/projects/omotesandohills/
言わずと知れた、あの洗練されたショッピングモールですが、改めてそのデザインや照明に目を向けると、まさに「ここに来てよかった!」と思わせてくれる空間が広がっていました。
今回は、表参道ヒルズの魅力的なデザインと照明について、その独特な空気感を掘り下げてご紹介したいと思います。
都会の中にある美しいオアシスとも言えるこの場所、細部にまでこだわりが詰まっています。
表参道ヒルズとは?
表参道ヒルズは、2006年に開業した、表参道の象徴的な商業施設です。
設計は、あの有名な建築家・安藤忠雄氏によって手掛けられ、彼の代表作とも言えるこの建物は、ただのショッピングモールにとどまらず、そのデザイン性の高さが多くの人々を魅了しています。
全体的に「表参道ヒルズ」という名前の通り、表参道の街並みと調和するように設計されており、周囲の街並みと絶妙に溶け込むような美しいデザインが特徴です。

画像参照:https://www.omotesandohills.com/information/about/architect.html
中に足を踏み入れると、まるでアートのように感じるほど洗練された空間が広がっています。
デザインに込められた安藤忠雄の哲学
表参道ヒルズの設計には、安藤忠雄氏の「光」「空間」「自然」の3つの要素がテーマとして反映されています。
その象徴的なデザインのひとつが、内部の「スロープ」です。

画像参照:https://www.omotesandohills.com/information/about/business-space.html
地下1階から最上階まで続くこのスロープは、通常のエレベーターや階段とは異なり、建物内を自由に移動できる空間として、まさに新しい都市空間を体現しています。
また、ガラスとコンクリートをうまく組み合わせたデザインは、光の加減でその表情を変え、昼と夜で異なる印象を与えてくれます。
特に、夜になるとその美しさが一層際立ち、照明が重要な役割を果たします。
照明のデザイン – 空間を引き立てる美しい光
表参道ヒルズにおいて照明は、単なる機能的な役割にとどまらず、空間を美しく演出するための重要な要素です。
特に、夜になるとその照明が生き生きと輝き、周囲の環境に合わせて幻想的な雰囲気を作り出します。
例えば、建物の外観に使われている照明の建築と一体化した光は、開業当時からのコンセプト「街との調和」を継承しながらも、施設の新たな個性として街に彩りを添えています。

画像参照:https://www.colorkinetics.co.jp/works/847
デザインと照明の絶妙なコントラストが、モダンでありながらも温かみを感じさせ、訪れる人々に優しい印象を与えます。
内部の照明は、店舗やカフェスペースを一層引き立てる役割を果たしており、光の使い方ひとつで、空間がより落ち着いた雰囲気を醸し出し、来店者に心地よい時間を提供していることが感じられます。
高い天井から降り注ぐ光が、店舗のディスプレイや商品の美しさを引き立て、その空間を一層特別なものにしています。
自分の体験 – 照明が生み出す心地よさ
私が表参道ヒルズに訪れたとき、その照明の心地よさに思わず時間を忘れてしまいました。
カフェで座っていると、自然光と人工の光が絶妙に調和し、まるで一つのアートのように感じるのです。
照明が建物全体のデザインに見事に溶け込んでいて、その空間に身を委ねているだけで、リラックスした気分になれ、特に夕暮れ時に照明が灯る瞬間、その美しさは格別で、外の忙しい街の喧騒を忘れさせてくれました。
最後に
表参道ヒルズは、ただのショッピングモールではなく、デザインと照明が融合した特別な空間です。
その美しいデザイン、緻密に計算された照明の演出によって、訪れる人々に深い印象を与える場所となっています。
忙しい日常の中で、ふと立ち寄りたくなるような、リラックスできる空間が広がっている表参道ヒルズ。
デザインと照明が織りなすこの空間は、まさに都会の中の小さなオアシスです。皆さんも、表参道に訪れた際には、その魅力を感じてみてください。
表参道ヒルズ 詳細
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4丁目12-10
営業時間:10:00~21:00
定休日:不定休
参考文献
① 表参道ヒルズ公式ウェブサイト
② 安藤忠雄のデザインについて