不器用母娘の甲状腺記

甲状腺癌というのは、早期発見できれば、予後がよく知られているようですが、情報が少ない癌なので、情報源になれればと。

本人に告知するということ①

2009-05-04 23:03:41 | 日記
母の入院した病院は、
患者には即告知という方針だったので、
担当医には、告知を早くするようにと、
会う度に言われていました。

私が感情的で涙もろいのと、女性と言うことで、
私一人ではとにかく押されてしまいがちだと思ったので、
数人の友達に相談をして、
まずは病院の医師との面会時に、
彼に付き添ってもらって、
「とにかくお金、母を支える人材(応援してくれる人々)など、
母が安心して治療できる要素を確保するまでは、
告知は待って下さい。」ということを、
2人でお願いしました。
医師は男性がいると、やはり態度が変わります。
この医師とも、時間をかけて話していくうちに、
本当に親切に母を看て下さったと、
今は思えるのですが。

病院の4人部屋で、プライベートで2人きりになれる環境もない中で、
母にどこで何と言ったら良いか、
すごく悩みました。
母が病名を知ることで、治す気力がなくなってしまうのではないか、
このまま何も治療をしないで退院すると言い出すのではないか、
ということが、私の中で不安としてありました。

友人たちの意見、
私の主治医の意見、
医療相談室(メディカルソーシャルワーカーという、
病院専門の相談員さんが相談にのってくださいます。
ある程度の規模の病院だったら、たいていいるはずです。)
を総合して、
①私自身では、病名を告げられても、
医療面では素人なので、病状をうまく説明できないであろう。

②母娘間だけで話すとお互い感情的になりやすいだろう。

③大きな物事を告げるときは、
少しずつ伝えていったほうがいい。

④告知にも、病名を告げる、病状を伝える、余命を伝えるなど、
様々な伝え方があり、
その場で言ってみないと、母本人からもどんな言葉が返ってくるかはわからない。

という要素があがって、
医師、看護師、私、母の4人の面談で、
医師から病名を伝えてもらうことを決めました。