不器用母娘の甲状腺記

甲状腺癌というのは、早期発見できれば、予後がよく知られているようですが、情報が少ない癌なので、情報源になれればと。

家族を支えてくれるもの

2009-05-26 19:58:25 | 日記
唐突ですが、
私は以前は、福祉関係の仕事をしていました。
主に老人介護の仕事だったのですが、
福祉の世界にいたことで、
現在ケアマネをしている友達がいたり、
障害や病気を持ったときに、
どんな相談窓口に行けば良いのか、
普通の人よりも情報を得やすい環境にいられたと思います。

最初の病院でも、今のP病院でも、
医療相談員をしている方との出会いには恵まれていますし、
本当にお世話になっています。

彼や友達は自分を支えてくれる存在です。
でも家族ではないんです。
母がいても、
自分の不安な気持ちを何もかもを話せない、
毎日泣いていたりしたときも、
相談員さんは、本当に親身になって、
話を聞いてくださって、
私のカウンセラーみたいな役割を担ってくださっていると思っています。
第三者だからこそ話せる、
そういう存在が、患者さんの家族には必要な気がします。

退院

2009-05-26 19:42:58 | 日記
がん発見から1ヶ月弱、
最初の病院でできる治療、経過観察は終え、
母は退院をしました。

まだ具体的な治療は始まらないので、
その中での退院は、家族としては、
何か起こったらどうしようと不安でした。

がんそのものは身体にあるので、
それに効くこれといった薬もなく、
ロキソニンなどの薬を飲み続けなければ、
38度~39度の熱は、すぐ出てしまうのです。

それでも、P病院乳腺外科で、
主治医のB先生に看て頂いてからは、
「特別生活に気をつけることはないよ。旅行も食べ物もOK。」など、
きちんと言葉にして伝えてもらうと、
安心できました。

病院に行くということは、
1回1回が、心配と現状の把握と決断との繰り返しです。

それでも、久しぶりに家に帰る事が出来た母は、
熟睡もできるようになったようで、
解熱剤を飲みながら、
外食をしたり、
時には一緒に海に行ったり、
具体的な治療に向けて、家で準備を進めていくのでした。


病院2件め

2009-05-26 18:34:06 | 日記
入院中の病院へ戻り、
主治医に結果を報告。
もたもたしているのも時間がもったいないので、
結局、交通の便と、
主治医の出身校である大学病院を紹介してもらうことにしました。

P病院も待ち時間は長かったですが、
ここでの主治医の先生は、
素人にも分かりやすい説明をして下さり、
「治療を進めて良いですか?」との確認、
「せっかくうちの病院に来てくれたのだから、
出来る限りのことはしてあげたい。」と言って下さって、
母はすぐにこの先生と決めたようでした。
その日中に、7個ほどの検査を終えて、
行き帰りの往復2時間を含めて、
8時間ほどの通院1回目が終わりました。

人により、納得できる病院探しに、
何件も周る人もたくさんいるようですが、
うちの場合はがんの中でも、あまり聞かないがんだったので、
早くがんの治療を始めたいというのと、
2件めに早くも母自身が納得できる先生に出会えたことが、
幸運だったと思いました。

病院1件め

2009-05-26 18:15:18 | 日記
入院中、今までの検査データを持って、
予約してQ病院へと行きましたが、
3時間ほど待ちました。
本当にがんの患者さんって多いんだと実感。
間におやつが食べられちゃうくらいです(笑)

そして順番がきました。
担当医は・・・「お医者様」でした。
検査データを見て、母の喉を触診。
「未分化がんの混じっている可能性がある。」という診断でした。
これからどんな治療を選択するか、とか、
この病院で治療をすることを決めるか、とか、
そういった説明をなしに、
「あなたはセカンドオピニオンに来たわけではないでしょう。
助かりたいから来たんでしょう。
あなたをオペするには、他の入院まちの患者さんを後回しにして、
先にしたりする必要があるんです。」
と勢いよく、明らかに上から目線で言われたりして、
正直、悔しくて涙がでたし、
母もかなり驚いていたようでした。
私が大人な対応が出来なかったので、
帰り際、母は今日の診察結果を書いてもらって、
「また縁があったら会いましょう。」と言われたらしいです。

母と2人で、
「ここはないね。」
「私、あんな人に普通に触られたくもないし、
ましてや、内臓を触られるなんていやだ。」と意見は一致しました。
それでも、
この病院に行ったからこそ学んだことは、
大きな病院こそ、診察時間も短いので、
病状や質問はきちんと紙に書いてまとめておこう、ということでした。

この頃から、母の病状や様々な方面から得た情報を書く、
「病院ノート」を作り始めました。

病院探し

2009-05-26 18:02:57 | 日記
ある程度の検査が終わり、
甲状腺、その近くのリンパ節以外には転移がなさそうだということが分かり、
主治医も、
積極的な治療をしたほうがいいだろうし、
その体力もあると思います、ということで、
新たに甲状腺がんを治療してくれる病院を探すこととなりました。

この時点で分かっていたことは、
甲状腺がんの種類の中で、
乳頭がん、もしかしたらプラスαで、
未分化がんが混じっている可能性があるだろうあろうということ。
甲状腺がんは、まず手術が第一の治療であるということでした。

都内には、甲状腺専門の病院があったり、
甲状腺がんを受け入れてくれる病院はたくさんあるようですが、
私の住んでいる市内では、
がん拠点病院でも、甲状腺がんの手術件数が0だったりで、
主治医から、いくつか候補となりそうな大学病院を3件ほど教えてもらったり、
偶然知った、がん電話相談(看護師さんが答えてくれるもの)で、
病院の情報を得ました。

どこも、距離的には似たり寄ったりだったのですが、
より専門的な病院と費用を考えて、
まずは、公立の甲状腺がんを見てくれる病院へと、
行くことにしたのです。
セカンドオピニオンを受けようと思っていたのですが、
診察をしてもらうほうがより分かりやすいということで、
受診を決めました。